第30話:ジュリアが口を……

 食べててって言っても……


 バスルームから音楽が聴こえた。何か、音響システムでもあるのだろう。


 ショパンのピアノ曲、『雨だれ』だ。落ち着いた優美なメロディが流れた。

「ゥ…ン…😓💦💦」

 ボクは冷蔵庫を確かめた。


 ペットボトルが並んでいる。

「おォ…😲💦💦💦」

 その一つに飲みかけのモノがあった。しかも口紅が着いている。

 ジュリアが口を着けたモノなのだろうか。

 一気に心拍数が上がっていった。



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