第10話:ジュリアをオカズに

 まさか今、ここで好きな女性は先生です。……などと告白する勇気はない。


「フフ…、いるのね。誰かしら?

 先生の知ってるヒト…😌✨✨」

 ヒジで二の腕を突っつかれた。


「え、そうですね……」

 今にもジュリアだと応えてしまいそうだ。


 ボクはジュリアにひと目惚れだった。


 初めてダンスの講師として現れた時から、ボクの心の中はジュリアの事で一杯になった。


 毎日、毎晩、ジュリアをオカズにソロライブに励んでいる。


 だが、勿論そんな事は言えるはずもない。

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