2
1
与えよあたえよ碧く燃える樫の木よ吾の耳は朽ちている
2
焦げた畳みは睨んだ灰いろの燃えカス越しにぼくの肺胞を
3
笑ってもその隈だけは隠せない昨日貸したの見たんだね、ね
4
北陸の岩に似ていくこの我も冬はそんなに嫌いでないな
5
見もせずに母は束ねた己の髪銀糸断ち切る火の音立てて
6
慰めはコップの中にあると聞き誰かいないかと爪で叩いた
7
ふと気が付けばこんな時間だ小屋そうじインコも肩乗り指図する
8
この星にかつて愛した人がいて吾の意識のみ今や残れる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます