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「…はい、はい………ではそのように、了解しました…失礼します…」
話がまとまったのか女の子は誰もいない場所に頭を下げて通話を切った。
「…教皇が貴方と直接お会いになりたいそうだ」
「…なに?魔導協会のトップが直々に、だと?」
女の子が不満そうな顔で告げると男が怪訝そうな顔になる。
「そうだ、貴方がふてぶてしく魔導協会に条件を突きつけれるほどの人物かどうかを直で確認したいらしい」
「ふん、条件を突きつける奴など俺以外にも居るだろうに…」
不満気を隠しもせずに言う女の子に男が面白くなさそうに返す。
「…条件の内容も言わずに良く言う…とりあえず、貴方にはこれから私と一緒に教皇の下へと来てもらう」
そんな男の様子に女の子は呆れたように呟いて指示した。
「…そうだな、教皇を小国のこんな辺境の地に呼ぶワケにもいかんからな…異論はない」
男は顎に手を当てて少し考えると女の子の指示を素直に受け入れる。
「…ココから本部までは大体10日ほどか…急げば一週間ほどで…」
「…魔導協会の総本山というと…『ビューゲル』か…テストには丁度いい」
女の子がブツブツと呟きながら予定を立ててると、男が袋から地図を取り出して場所を確認した。
「召喚スキル『シュリオ』」
そして手を上げてスキルを使うと男を中心に魔法陣が展開し…
男の真上の上空に巨大な飛空艇が現れる。
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