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「りょ、料理にそんな付与効果が…?」
彼女についての事を青年の時と同じ説明をすると男は口角をヒクヒクさせながら呟く。
「おそらく彼女が省いてるだけで年齢に関する付与効果もあるんじゃないか、と思っている」
「…確かに…美形補正だけでは大人の女のような顔にはなれないからな…」
「あと、身長の問題も出てくる」
彼女の説明について二人が考察してるが、説明した当の本人は興味無さそうにタレを作っている。
「これは…幸いと言うべきか、俺は口が堅い方だから広めはしないが…」
「ああ、その付与効果が民衆に知れたら大変な事になると懸念している」
「…乳房補正、美形補正…おそらく年齢補正か…?に身長補正、といった所か…」
男は彼女が省いたであろう付与効果も紙に書いた。
「年齢補正があるとしたら不老不死に近いな…」
「…待て、美形や乳房は補正で分かるが…年齢や身長は補正で良いのか?」
青年の呟きに引っかかりを感じたのか男が疑問を呈する。
「…ふむ、そう言われると…ではそうだな…老化はどうだ?」
「老化か…確かに『老化+』や『老化-』とかはありえる…」
「だろう?身長は『成長+』だとすると…」
彼女に聞けば早いようなどうでもいい議論で二人は盛り上がっていた。
「ふふんふ~ん♪」
「だから!これはこうだろう!」
「違う!これならばこうすべきだ!」
「「ぬぬぬ…!」」
二人がずっと議論を続ける事、数時間。
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