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「なあ?お前も80なんて嘘だと思うだろ?」


「…ああ、そうだな…」


「まあ信じるも信じないも勝手だけどね」



笑いながら同意を求める男に青年は適当に同意すると彼女は投げやりに言う。



「流石に信じないって…なあ?」



更に男は笑顔で青年に同意を求めるも青年は気まずそうな顔をして何も言わない。





「……え?なに?マジなの…?は、ははっ…は、80ってこんな少女がありえな…ぃ…」



この場の空気に男の笑顔が徐々に困惑へと変わっていき…言葉も尻すぼみになる。



「いやいやいや!おかしいだろ!どう見ても少女だろう!?」


「だから、信じるも信じないも勝手だって」



シーンとした空気の中で男がテーブルを叩いて立ち上がり叫ぶも彼女は軽く流した。



「…お前は、信じたのか?」


「ああ、君と同じかそれ以上に驚(おどろ)いた」


「…え、えええー!!!」



男が青年に聞くとその返答に少し間を空けて驚き絶叫する。



「おかしいだろ!その外見で80歳はおかしいって!エ○ゲーでも中々無いぞ!?」


「その驚き方もおかしいと思うが…彼女曰くアンチエイジングらしい」


「あ、アンチエイジングか……なんか一気に納得できてしまったな」



かなり取り乱した様子の男も青年の説明で一気に冷静になった。



「それとコレを言って良いのか…彼女は…」


「あ、俺…実は男だからさ?外見は女だけど」



青年が言い淀んでると彼女が作業を止めて男の方を振り向きながら告げる。





「…は……はああああ!!!?」



青年の時と同じように、彼女の性別カミングアウトで本日二度目の男の絶叫が響き渡った。

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