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兵士達がいなくなって2時間後。
「…くっ…うっ、はぁ…!ぐ…!」
明日の食事用の山菜を取りに外に出ると、歩いて少しした場所の先で鎧を着けた人が倒れていた。
「!?おい!大丈夫か!?」
彼女は驚きながらも急いで血まみれの男に近づく。
「…民間、人…だと…?…ココは、危ない…早く、避難…しろ…」
かなりの出血量にも関わらず青年は彼女に指示して立ち上がろうとする。
「ぐっ…!」
「…待ってろ、今…」
ドシャ…と倒れた青年を見て、彼女は袋からフライパンを取り出す。
「スキル『料理』」
彼女が何かを唱えると火も無いのにフライパンが熱された。
「バターをひいて…包丁スキル『皮剥き』『千切り』フライパンスキル『瞬間加熱』」
袋から取り出した食材を鮮やかな手つきで空中で切り刻み、フライパンで受け止めて炒める。
「ほら…簡単な山菜炒めだが、食べれば体力…HPが回復する」
袋から皿とフォークを取り出して料理を移すと青年に手渡した。
「…なに…?」
「良いから食え!そのままじゃ死ぬぞ!?」
「わ、分かった…」
彼女の言葉が信じられずに青年は怪訝そうな顔をするも剣幕に負けて一口食べた。
「こ、コレは…!美味い!ソレに…怪我(けが)も…!」
料理を全て食べ終わると青年は緑色の光に包まれてHPのゲージが回復し、赤色から緑色になる。
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