料理人がいく!
八神ユーリ
1
「ふーんふふーん♪…ん?」
とある山奥の小屋で一人の男が鼻歌混じりに料理をしていた。
「どこだ!」
「ここにはいない!」
「!?こんな所に家が…?」
なぜか急に外が騒がしくなり…なにやら人の足音が。
「…人…?」
「こんな所で何をしている!」
「ココは戦場指定区域だぞ!」
いきなりドアを蹴破られたかと思えば『兵士 Lv8』と上に表示された人達が無断で入って来る。
「おたくら誰?人を招いた覚えは無いんだけど?」
彼…いや彼女は急な来訪者に鬱陶しそうな目を向けた。
「…民間人、か…?」
「なぜこんな所に…?」
兵士達は彼女のエプロン姿を見て不思議そうに首を傾げる。
「なぜって…ココに住んでるからに決まってるじゃん」
「だが、この山に人が住んでいるという情報は…」
彼女の言葉を聞いて兵士が無線機を取り出した。
「こちら第一小隊A、応答願います」
無線機に向かって話しかけてる兵士を無視して彼女は料理を皿に移す。
「…分かりました、そのように…」
「「どうした?」」
「騎士が来るから、謝罪とお詫びをして撤退だと」
「なっ…!騎士だと!?」
なにやら内輪でごちゃごちゃ話し合ってる兵士達を彼女は気にも留めない。
「ドアを壊してしまい、申し訳ありません…代金や邪魔したお詫びはココに置いて行きます」
兵士の一人が頭を下げると金貨を一枚玄関に置いていなくなる。
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