第25話 物語も終盤
外を見れば今、夕日が輝きなんとも言えない
少し寂しく、そしてただただ綺麗なそんな景色が広がっている
「たまには、こんなのいいのかな」
窓の外を見てなんとなくつぶやいてみる
「何たそがれてんだよ!働けよ」
「うっせ、休憩だ休憩」
笑いながら俺の方に向かって来て隣に
腰掛けながら話しかけてくる
「にしたって、やっぱこうゆうイベントって
いいもんだよな」
「俺は分かんねーな、知らない奴と話すのは
疲れるし」
「そんなもんかね〜話してれば
楽しくないか?」
「楽しいには楽しいけどさ…
やっぱなんか疲れる」
「そっか、まあいつか楽しいと思える日がくればいいな」
「そうだな…」
周りを見ればみんなが笑顔で、今とゆう青春を過ごしている
そもそも青春とはなんだろうか、
夜に友達と遊ぶことだろうか、それとも
学校の陽キャとして楽しむことだろうか
それとも彼女がいることだろうか
それとも部活をやってる奴のことなのだろうか
それなら、ネットに戦友がたくさんいて
なおかつゲームでたくさんの彼女がいる
私が一番青春を送っているのではない
だろうか…
虚しくなるからここまでにしよう
「某アニメだとバニーガールが
文化祭で歌を聞いたのですが?」
俺は笑いながら
「現実見ろよ」
こう言ってやるのも好きだ
「二人ともサボんな!」
結衣がこっちを睨む
真希はクラスの男子から接待中のようだ
いやそれどころか、別のクラスのやつにも
来てるのが知られ始めかなりの人数が集まり始めている
「あとそこの、男子も!」
だが一向に、治る気配はない
「もおおおおお!」
クラスの人気者も全国の人気者には勝てないようだ
「ふっ」思わず笑ってしまう
「何笑ってるのよー!」
怒った顔も可愛かった
なんだか、今年の文化祭は少し楽しめそうだ
「行こうぜ」「そうだな」
また俺たちは、みんなの輪の中へと
飛び込んだ
集団とは不思議な物である
高校によって、だいたいおんなじのが集まり
又集団によって別れていく
俺の知ってる奴は、なかなかに面白いのが
居ると思う
類は友を呼ぶ、自分は普通と思っていても
周りからは変人だと俺も思われて居るようだ
どこにでも居る平凡な学生はどこにでも
いないのかもしれない
「そろそろ帰るか」
「おう、そうだな」
暗くなった外を見ながら言葉を返す
「あ、私も一緒に帰る!」
「それなら私も…」
結衣と真希も一緒に帰るようだ
「俺用事思い出したわ、わり!
先帰る」
「お、おい!」
あいつ!帰り際にウインクしてきやがった
いらん気を回しよって…
「じゃあ行こっか」
「そうだな、帰ろう」
「じゃあね!みんな楽しかったよー!」
真希がみんなに笑顔をふりまく
「俺も俺も!」「また来てねー!」
「さすがだな」
「でしょ!もっと褒めてもいいのよ?」
「もう褒めねよ」
「なんなら惚れても構わないわよ」
いつもなら、軽くあしらうのだが
今回はそうゆう雰囲気ではなかった
なんて返そうか迷っていると
「ほら二人ともイチャイチャ
しないの!」
「してないよ!」
「あら〜?妬いてる?」
「妬いてない!ほらさっさと歩く!」
夜風が心地よい、夜の街を僕たちは
歩き出した
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