第24話 文化祭某日ハーレムにて

徐々に、カレーの香ばしい香りが

漂ってくる

どうやら上手くできたようだ

「思えば長い道のりだったな」

「いやいや、そんなに時間かかってないし

簡単な料理だったでしょ!」

「いや〜ほんとだよ木葉君、ここに

辿り着くまでどれほどの年月と

犠牲を出したことか…」

「もう!事梨さんまで!」

結衣が事梨をジト目で事梨を見る

どうやらすっかり仲良くなったようだ

「そろそろ、ご飯よそってくれ」

「了解した!隊長!」

元気よく敬礼を決めると事梨が

元気に炊飯器へと向かって行き開けたと思うと

急に固まった

「どうした事梨?」

おかしく思い炊飯器の中を覗き込んでみる

「…」

「も〜どうしたの?二人とも?あとはよそうだけでしょ?

さっさとやっちゃいなさいよ」

「なあ結衣、こいつをどう思う?」

「もー何よ?ここで中二病…」

結衣は中身を覗き一瞬の沈黙の後

静かに口を開いた

「ご飯担当は誰?」

「さあ?」「分からん!ググれ!」

「多分調べても出てこないよ?」

俺たちは米を手に入れるため家を出た


文化祭準備某日

わい、たそがれて窓の外を眺め時間潰していると

結衣に絡まれ注目を受ける

いきなり戸が開き真希に絡まれる

これが分からない…

どんな人生の乱数調整すれば、こんな現象が起こるのだろうか

誰かわかる奴がいれば是非とも教えて欲しい

ゲームでこのような展開は嬉しい事この上無いのだが、

リアルだと友人関係が崩壊しそうなので迷惑この上ない…

いやまあほんとは、少し嬉しいが…

「私なんて、ネックレス貰っちゃったもんね!」

「いやいや、私なんて一緒に服買いに行ったもんね!」

「すまない二人とも、ここは一度教室を出てくれないか?」

教室の雰囲気がざわざわした好奇心の目から、

二人の訳がわからない言い争いのために、女子は汚物を見る眼に

男はどっかのバトル漫画のラスボスを見る眼に変わってきている

「私の方が可愛いし〜」

「は〜?何夢見ちゃってるの?一般人が私より可愛いとか?

眼科行ってきたら?」

「いやもう頼むから教室から一回出てくれこれ以上俺の生存率を

下げるな!」

「なに!木葉まで私の方が可愛くないって言いたいの?」

「お前は耳鼻科に行ってこい!てかなんでお前居るんだよ!?」

「べ、別にあなたに会いたくて、きた訳じゃないんだからね!」

「わ〜お、申し訳程度のツンデレ発動キタコレ!」

「木葉君、現実逃避はいいから二人の関係から詳しく聞こうか?」

「返答によっちゃ、病院行きだがな」

やべえよ、遂にクラスの一部が世紀末とかしてきたんだが

「彼女とは幼馴染だ!」

「は?そんな妄想信じるかよ?」

なんて言えばいいんだよ…









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