第23話 物語進展のお知らせ

さてさて、物語もついに終盤に近ずきつつある

大体の作品ならばそろそろ主人公がドカンと一つフラグをたてるものである

今の俺は薄々その可能性に気がつきつつも、わざと分からないふりをしているのだ

それを選べば、確実に選んだもの以外のものは壊れてしまう

それが分かっているから行動できないのだ…

今寝ている事梨の色々とあれな姿をこのカメラで撮ってしまった後、これが万が一バレた場合今まで俺が積み上げてきた全てが、

壊れる自信がある

だがしかし!

男にはやらなくてはいけない時がある!

今がその時だ!

空気が張り詰める

シャッターに手を伸ばそうとしたその瞬間

ピンポーン

どきりとし体が反る

何とか声をふりしぼる

「は、はーい!」

くそ!誰だこの千載一遇のこのチャンスを邪魔する不届きものは!

などと思いながら扉を開ける

「こんにちは!木葉!」

「お、おう!結衣どしたの!?」

「偶然家の近く通ったから寄って見ようと思って」

その後、俺の部屋に数十秒間目を向けたのち

ケータイを取り出し始めた

あ〜、これやべーよ

警察呼ばれるよ、いや待て!

信じろ!俺のフレンズを!

今まで、喜びと悲しみを共にした

結衣を信じろ!

「結衣、落ち着いて聞いてほしい」

「近ずかないで!誘拐犯!しかも、

アイドルを! 信じてたのに…」

逆に信じられてマスタ

「いや待て、頼む聞いてくれ!

実は事梨とは幼馴染なんだ!」

「何言ってるの!? ラノベの見過ぎでついに

頭おかしくなったの? 」

「聞いてて俺も嘘っぽいと思ったが、

頼む信じてくれ」

「証拠は?」

「俺は3次元に興味のどない!」

「ええっと110だったっけ?」

「お願い!信じて!」

「おはよ〜」

目をこすりながら、ぼんやりとこちらを見つめる

「木葉…」

「ようやく起きたか!早く誤解を

解いてくれ!」

「彼女いたの!?ねえ!どうゆう事!」

「こっちもかー」

その後、事梨の発言の意図を理解し

取り敢えず信じてくた

さすが、コミュ力マックス

そしてなんとか場を収め今に至る

「なるほどクラスの同級生ね〜」

「は、はい!木葉君とはクラスの同級生

です!」

「とゆう事だ、そうゆう関係じゃない」

「そっか、じゃあこれからよろしくね!」

「はっ、はい!よろしくお願いします!」

おお、珍しく結衣が緊張している

流石にコミュ力お化けでも、

アイドルとかになってくると緊張するんだな

「まーなんだ三人で飯でも食うか」

時刻は昼過ぎ

俺と事梨は初ご飯だが、結衣は普通に

昼飯として食えるはずだ

「さんせーい!」

「あ、いただきます」

この二人なら、特に会話に困ることは

ないと思うが

事梨が少々特殊だから、何かきっかけが

あったほほうが、打ち解けやすいだろう

「今から、俺がカレーを久しぶりに

作ろうと思うが、超絶不器用で

成功例がない為、二人とも手伝ってくれ」

「了解!」 「分かったわ」

かくして、料理が始まった

飯まずスキルが、働かないことを願う

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