第22話 そのままの君で

もう日は落ち辺りは暗くなる

しかし、ここは遊園地とゆうだけあってそれに反比例するように又明るくなる

周囲を見渡せば、それにつられるように周囲のお客さんも

どこか浮き足立っているように見える

「なあ、事梨」

「ん?どうしたの木葉?」

少し小走りで先に行き、かがんでこっちに顔を向けて来る

「そろそろ体力的にきついので後一個何か乗ったら帰る方針で行きたいんだが…」

普段引きこもっているわいの体力はもうゼロである

多分次回予告辺りで俺の死が報じられると思うのでその時は

是非とも悲しんで欲しい

「そっかじゃあ…あれ乗りたい!」

どんな絶叫マシーンが来たかと思えば

「観覧車?」

「そう観覧車!」

彼女は再びニッコリと笑った

観覧車を目指してゆっくりと足を進める

「にしたってカップルしかいねえなあ」

「周りから見れば私たちだってカップルに見えるんじゃない?」

「ば、ばっか!お前!」

つい意識してしまって顔が赤くなってしまう

「あれ?照れてるの?」

「照れてない!」

はずかしくなってしまって顔を背ける

「そっか」

その時横目に見た彼女の顔は赤くて

妙に可愛かったのを今でも覚えている

ふと出来た無言の時間

そしてこんな質問が飛んで来る

「木葉は好きな人いるの?」

今まで二次元にたくさんいるなどといって誤魔かして来たが、ここは格好をつけて大人っぽく返す

「さあな?お前はどうなんだ?」

こちらもかわしてくると踏んでいたが予想が外れた

「いるよ」

マジか!?

俺の将来の嫁が次々と消えてくんだけどorz

これなんてギャルゲ?

ヒロインが他の男に攻略されてるとか

ギャルゲとしてどうなの!?

てか、そんなのギャルゲでいいのか!?

そんなこんな話をしているとついに俺たちの番のようだ

「乗るぞ!木葉!」

「お、おう!」

やべ現実逃避し過ぎて完全にリアルが見えてなかった

「景色綺麗だね!」

「そうだな」

それについて聞こうととしてももう完全に

そんな空気じゃない

とゆうか、いい年した女の子にいないとゆう方がおかしいのかもしれない

しかし、それだけでは納得できない違和感がある

まあそれは、またの機会にでも考えよう

そして俺は彼女の横顔に見とれながら

観覧車を降りた

「んじゃ帰るか」

「だね」

やはりそろそろ事梨も疲れてきたのだろう

だんだん元気が無くなってきているように見える

俺たちと同じように帰る人が多いようだ

「はぐれないように気おつけろよ」

「了解した!」

訂正する深夜テンションへと突入したようだ

列車に乗ると急に疲れが襲って来る

「ふ〜疲れた」

「そうだねー」

「寝るなよ」

「zzzzzzzzzz」

「いや、寝るなよ!?」

すぐに起こそうとしたが体ごとこちらに

倒れ込んで来る

「ふあ!?」

すぐに起こそうとしたが未知なる力によって

事梨を起こせなかった


「おい!起きろ!俺は降りるぞ」

「ん?」

このまま寝かしとくと乗り過ごしそうなので起こす

「おんぶ」

「バカかお前は!?」

とは言えこのまま乗り過ごされても困る

仕方なくそのままおぶって降りる

周囲の目が痛い

「ほら降りろ」

「やだ」

「俺が社会的に死にそうなので早く降りてください」

「矢田」

「字でしかわからないボケはやめてっもらっていいですか?」

「やだ」

「マジか」

「じゃあ、仕方ない今日は俺の家に泊まってくか?」

「そうする」

俺は家へと歩き始めた



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