第17話 変わらない君へ

 ついに俺もリア充の仲間入りか.....

 思えば長い道のりだった END

 じゃないな、現実逃避ももうそろそろ限界だ

 非リア生活が長すぎたせいで手をつないだだけでもう思考が停止している

 ギャルゲーではよくあるワンシーンなのだがリアルでやるとこんなに

 なるもんなのか...

 右を見れば、可愛い可愛いお姫様

 そんなお姫様と街中で二人手をつなぎ夜の街中を歩いている

 仕事が仕事なだけに彼女もこうゆう事は慣れているものだと思っていたが

 そうでもないらしい

 顔を赤くし、ただうつむいている

「お姫様どこか行きたい場所は他にございませんか?」

 いつもの空気に戻そうとわざと意地悪く笑って見せる。

『そうね...じゃあこれからショッピングにでも付き合って貰おうかしら』

「喜んで」

 変わったように見えてどこか変わらない

 懐かしい気分になった

 しかし、普段感じることのない夜の大人っぽい感覚を味わい、同時に

 嫌でも昔とは違うことを感じた


「にしてもどこに行くんだ?」

『とりあえずゲーセンかしらね 前から一度行ってみたかったの』

「行ったことないのか!?」

『だって...行く時間もないし 一人で行ってもわけわかんないし...』

「あ~確かにそうかもな」

 たしかにわかる気がする

 だいたい同士みたいなのかリア充くらいしかいないもんな.....

「よし! 今日は俺のおごりだ! 遊びまくれ!」

『え いいの?』

「ああ、男に二言はない!」

『やだ 何このイケメン』

「現金な奴だな.....」


『じゃあ、まずはあれから!』

 そう言うとゾンビゲーのところに向かい始めた

「いいのか?…これたぶん結構こわいぞ」

『まっ大丈夫でしょ!』

 フラグじゃなきゃいいけどな…


 二十秒後

『きゃあああああああああ! こっちくんなああああ!!』

 そこには泣きだす寸前の彼女の姿がありました。

 まあ、想像道理だな

 苦笑いしながら助けてやる

 幸いにもこの手のゲームは、さんざんやりこんでるため

 なかなか得意なのだ

「だいじょうぶか?」

『うん...ありがとう』 何とかパニック状態を抜け出し落ち着いたようだ

 しかし顔が赤くなってきたのは気のせいだろうか

「くるぞ!」

 おれはまた画面へとむいた


「大丈夫か?」 『ええ、何とか』

『次は落ち着いたのがいいわ』

「それなら…

 そういうと今度はプリクラへと向かっていった

 順番に指示どうりにポーズをとっていく

【次は二人でイチャイチャして下さい】

「いちゃいちゃって、なんだよ!」

『知らないわよ!』

 3

「やべえ!じかんねえええええ!」

 2

『こうなったら!』

 その瞬間体が引っ張られる

「うお!?」

 1

 ほっぺにキスされた

 瞬間シャッターがきられる

 永遠とも感じられるくらいの時間にかんじられた

 ほんの一秒にもみたないはずなのに





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