第15話 始まる学校

「ごちそうさま」

『ごちそうさまでした』

 たった今重大イベントを一つスキップしたところだ

『さて行きましょうか』

「そうだな」

 初日の登校時間は普段よりも遅くなってはいるが、

 そこまでゆっくりもしてられない

 いままで、このようなことをあまりしたことがないから

 恥ずかしくてなかなか渡せなかったがそうは言ってられない

 いえにかえってから様々な言い訳はできるだろうがそうはしたくない

「これ良かったら貰ってくれ」

 ポケットから来る前に買った箱を木下に渡す

『え、くれるの?』

 少し、きょとんとしていたがすぐに笑顔になり喜んで貰ってくれた

『あけていい?』

「ああ」

 まだ照れていて素っ気ない感じになってしまったが

 陰キャラ君にしてはよくやった方だろ

 しかし、プレゼント喜んでくれるかな?

 開けた瞬間苦笑いしながら、わーい うれしいー

 とかとか言われたらマジで立ち直れないぞ

 まあ、ギャルゲーで鍛えたこのセンスを使えば余裕なはずだ!

 自分を信じろ!

 箱を開けていくと中には銀色に輝くネックレスが入っていた

 ネックレスの途中には銀色の鉄の輪がとうされている

『ありがとう! うれしい!』

 そう言うと首にネックレスをする

『似合ってる?』

「おう、すごく似合ってるぞ」

 やばい、可愛すぎだろこれ

 全体的に背が高く引き締まった体型で年に合わないくらい大人っぽい

 彼女だが更に大人っぽく見える

 まったくもって自分なんかとではつり合いそうではない

『今日学校に付けていちゃお!』

「いやいや!ばれたらどうすんだよ!?」

『制服だからばれないって』

「そうか?」

 時計を見てみる

「そろそろ学校行くか」

『そうだね』

「めんどくさいな~」

『まあまあ、そう言わないでまた私と、毎日会えるだから』

「じゃあ俺、明日から引きこもるからよろしく」

『も~照れちゃって』

「照れてない」


 やばい、男子の視線が痛い

 まあ、当たり前だ、みんなのメインヒロインが休みが終わって

 よし攻略だと思ったら

 クラスの目立たないオタクに攻略されてる

 まあ当然こうなるわな

 あれから当然の流れのように一緒に登校したわけだが恥ずかしい

 クラスに着くとじゃあまたと言って別れた

 彼女は普通に人気者だから周りに人が集まり

 僕の周りには野次馬が集った


【おめでとう、ついに君もリア充の仲間入りか】

「なわけねえだろ!」

【じゃあ、今朝のあれはなんだ?】

「木下が話しかけて来ただけだ!」

【俺には話しかけに来ないぞ?どうゆうことだ?】

「.....知らん」

【全く身近にあんなかわいい子がいるとゆうのに、

 クラスの子にも手を出すとは! ギャルゲー脳め!】

「そうじゃない聞いてくれ!

 その後は本下の誤解も解くために大変な一日だった。



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