第14話 定かではないけれど

「あと、少し.....」

木下の親はいないので遅くまで面倒を見てもらっているが

やはり、明日は学校なので遅くまでいて迷惑をかけたくない

いつもより集中して勉強しているせいかもうそろそろ

終わりが見えてきている

やっぱり人間やろうと思えばできないことはないね!

ふと時計を見てみると十二時をまわろうとしている

まじか..... たぶん俺の人生の中で一番勉強したのではないだろうか

さっきから妙に静かな木下を見てみると、

とても可愛い寝顔を見せてくれていらっしゃる

「なんとゆうか.....少しは警戒しろよ?」

苦笑いしながら近くにあったブランケットをかけてやる

さーて、もうひと頑張りしますか!

木下の寝顔で栄養補給しながらまた勉強を開始し始めた


「終わった~!」

思いっきり背伸びをして後ろに倒れる

しばらくのあいだボーっとしていたが徐々に眠くなってくる

「やばいな.....帰ら...ないと」

まあだがしかし睡魔とゆうラスボスレベルの敵には勝てないわけで

そのまま寝てしまった


『起きろー!』 『おーい 起きろ!』

「ん?」

まだ、眠いがおもいまぶたをがんばって開ける

「しまった!」

今自分がどんな状況に置かれているかを思い出し急いで体を起こす

『もーやっと起きた』

呆れ顔でこちらを見いて

体には布団が掛けられている

「あ、ごめん寝ちゃったみたいで.....」

『いいわよ、べつに私だって途中で寝ちゃったし』

少し申し訳ない感じで笑っている

『じゃあ学校行く準備しないとね!』

「え!?」

『いやきょうから学校でしょ』

「そうだった...」

ああ、また地獄のはじまりか

持ち物は宿題だけだからまだゆっくりできる時間帯だ

『どうせだから私の家でご飯でも食べていく?』

「いい、のか?」

女の子の家にお泊りしてその上ごはんまで食べるとかレベル

高すぎ

『一人作るのも二人作るのもあんま変わらないわよ』

「そんなものなのか?」

『そんなものよ』

『いま作って来るからそこで休んでなさい』

「恩に着る、宿題終わったばっかりで眠いからな」

『はいはい、いいから休んでなさい』

そう言うと俺を置いて出て行ってしまった。




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