第5話 久しぶり!


 次の巻まだかああああああ!

 やっと新刊でてわくわくしていたのもつかの間もう読み終えてしまった

 ゲームもさんざんやりもうアニメも気になるのをあらかた見終えてしまって

 もう、することがない。

 仕方ない本屋にでも行ってまた面白そうな本探してみるか

 服を着て外に出ようとしたとこで


ピンポーン


 ちょうどよくチャイムがなった

 しかし誰だろうか、特にネット注文もしていなかったはずだが?

 不思議に思い戸を開けてみる


 『ひさしぶり!』


 そこには昔から知っている人がいた

 いつもニコニコしていて、同い年なのにこっちのいらん世話までしてくれて

 歳が近かっただけにたくさん相談に乗ってくれた

 大切な幼馴染の 春風 冬香 がいた

 そんな彼女がいま、猫耳をつけて眼鏡で変装して

 何でか目の前に立っている

 一度は遠く見失いそうになってしまった存在が

 またこうして近くにいる


「えっと..... どうしてここに?」


『いやー今度ねここいらへんでイベントがあるからですよ』


『もうあらかた準備終わって暇になったから久しぶりに会いたいなって思ってね』


「そっか」


 忙しい中、会いに来てくれるのは嬉しい

 笑いながら答える


『中に入ってもいいのかしら?』


「あ、少し待ってくれ」


 完全に油断していた

 普段来るのは拓也くらいだし来たとしても一ヶ月にいっかいあるかどうかだから

 全くかたずいていない


『もう、どうせ部屋かたずいていないのでしょ』


 あきれ顔でいう

 さすが昔からの幼馴染だぜ


『私がかたずけましょうか?』


「いやいいよ!俺がかたずける!」


 さすがにギャルゲーなど見られるのはメンタルてきにアウト! 

その上かたずけてもらうとかもう、羞恥プレイかよ


『もう、遠慮しないで下さいよ』


「違うそうじゃない!」


 俺の必死に抵抗もむなしく侵入を許してしまう。

 もうダメだ! お終いだ!

 なんか必死に言い訳を考えていたい所だが彼女の前では何の意味も

 なさないだろう


 仕方ない開き直ろう

『こんなことだとは思っていましたが......

 やはりでしたか』


 

想定外にも彼女は普通に笑っている

「理解が早くて助かります」


 

さすが俺の嫁

『年頃の男の子ですもんね』

 

恥ずかしながらも、理解のある彼女でよかった


 ゲーム系はここ、本等はここに置いておきますね


「ああ、助かる」


 その後彼女は俺にはテレビでもみててと言ったので

下手に迷惑をかけないように従うことにした


『この写真まだ持ってたんだ 懐かしいですね!』


 そう言うと枕元にある昔とった写真を手にする


「まあな」


 ふと見返して思い出すのだ、楽しかったあの頃を

 僕は彼女たちが遠い存在になったとばかり言っていたが、彼女たちから見たら僕だって遠い存在になってなっていたようだ。

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