第4話 君との昔話

これなんかどうだ

選んだのは少し露出度高めの肩が出ているタイプだ

個人的にこれが一番くる

あと、もとともと着てきたスカートは普通に好みなのでとくに口出ししない


『こうゆう風な服が好みなの?』


「まあ、な」

   

いや、なんかいろいろ恥ずかしすぎる!

穴があったら入いってそしてそのまま引きこもっていたい!


『ふーん、それだったらまあ着てあげる』


「お、おう」



着終わるのを待っている間、なぜこのような服が好みになったかふと考えてみる

と昔の夏のことを意識しているかもと思う。

薄い生地の服や、露出どの高い服は基本的に夏に着るものだ

そんな事を考えていると試着室のカーテンが開く


『どうかな?』


言葉にできないそれが素直な感想だ

アイドルになるくらいだ昔も十分にかわいかったと言えただろう

だが今は違う髪も伸び、美容院に行っているのかどこかふんわりしている

顔立ちも大人ぽくなっている、

そこに俺好みの服とかもう。

泣いちゃう.....。

とりあえず、何かいわなければ


「凄く、良く似合ってる」


『そっか、じゃあこれにする』


「これでいいのか!?」


『だってこうゆう服があんたの好み何でしょ?』


「まあ、あそうだけど」


『じゃあこれにするそう言って笑うとレジに向かっていく


ゲームだったらもうこれフラグ立ってるよ

[~~円になります]

真希がお会計を払おうとしているので先にお金を出し払ってしまう

そして服を受け取るとそのまま真希に渡す

「今日のデート代だ」

いやーかっこいいこと言ったぞナイス!俺!

どんなコメントが返ってくるんだろうなーと真希を見てみると

子供のころの無邪気な笑顔で笑っていた


『ありがとう! たいせつにするね!」


やめろー!惚れてしまうやないかーい!

その後は人混みを避けるように喫茶店へと入っていく


「いやーやっと落ち着いたね」


『そうね、田舎に住んでいたときは海行ったりした時くらいしかこんなに人がいないものね』


そんな事を話しながら

食べ物などを注文して席へ向かう


『久しぶりだわ、こんなにゆっくしたのわ』


「やっぱアイドルは大変なのか?」


『そうね、売れ始めるとほとんど休日なんてなくなるわね』


「俺は毎日が休日だけどな」


『はいはい、ニートニート』

「ニートいうな!」


とか笑いながら話していたふと思い出す


「そう言えばお前は木下や春風とは最近会ってるのか?」

たけやま うたは 竹山 歌葉


幼馴染のアイドルの一人で一番テンション高くノリがいい

髪は昔、男子かとおもうくらい短かかったがいまでは肩くらいまで伸ばしている

同い年で背は平均より低めだ

テレビでもあの時と変わっていなかった


『いや、全くねメールもきてないわね』


「そうか.....またみんなで遊べる日がくればいいな」


『そうね』

二人共苦笑いしながら、そんな話をしたのだった。

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