第297話 ◆妊娠しちゃった?

◆妊娠しちゃった?


サリエルから相談を受けてから、1週間が経った。


サリエルが日に日に暗い顔になって行くので、そろそろ「検討中マスク」で誤魔化すのもマズイだろう。


まあ、子供がもう一人増えようが、たいした事ではない。  実際、ニーナなんかは全く手がかからなかった。


それにサリエルは天使だし、生まれたら良いママになって子育てに専念してくれそうだ。


あたしは決心して、サリエルを呼び「今晩ならいいよ」と耳元で囁いた。


それを聞くとサリエルの顔がパァっと明るく輝き、やがて全身から暖かい光が溢れて船全体を包み込んだ。


その光に包まれた人たちはみんな、とても幸せな気持ちになったのだった。


・・・

・・


その日の晩、サリエルは枕を持ってあたしのベッドにもぐり込んで来た。


えへへ、来ちゃいました♪


それじゃあ、寝ようか。


あ、あれっ?


だって、このまえ目を瞑っていればいいって言ってたじゃん。


あ~ そうでしたね。  じゃあ、とりあえず服を脱がせますね。


んっあ?  ちょっ・・


動かないでください。  直ぐ済みますから。


えっ?  あっ・・  ふっ・・  あひっ・・


ちょっとこの鎖が邪魔なんで外しますね。


お、おいっ!  やっぱり外せるんじゃないか!


いや~ あたしが近くにいれば外れますけど、1mくらい離れるという事をきかなくなるんですよね~。


って、外す理由が分かんないよ!


やだなぁ。 子供を作るんだったら外さないとできないでしょ。


なに、なに、なに。  サリエル、いったい何をしようっていうの?


あっ・・・  ああぁぁ  ふぅぅん  


ビクッ ビク ビクッ


ほ~ら 気持ち良くなって来たでしょう。


あっ あっ  あああぅ~


グググーーーッ  はぁぁーー  うぅん


ドク ドク ドク


ふぅん


はぁ~


・・・

・・


あ・・ あれっ?


あたし、いつの間に寝ちゃったんだろう?


隣りを見れば、ベッドにはもうサリエルの姿は無い。


夢でも見てたのかな・・・


いや、いや  パジャマ着てないし!


え~っと  あれっ?  あの行為って事は、ひょっとしてあたしが生むの?


えええーーーーっ!




はてさて、セレネさんは、いったいどうなることやら。


しばらく様子をみる必要があるようなので、次回以降に持ち越し~。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る