造化の獣
中郷砂記
雑談
突然だが、君たちに質問がある。
そう、君たちに、だ。
んー、ここでは便宜上「僕」と言っておこうか。
「僕」がいる世界、正確には「いない」世界と、君たちの世界。
これらの世界は、いったい誰が、何のためにつくったんだろうね?
「僕」の世界はともかく、君たちの世界は明確な理由は分かっていないけど、「僕」は君たちの答えを訊いてみたいんだ。
え?いきなりそんなこと訊かれても分からない?そりゃそうだよねー。
じゃあ宿題にしておこう。
未だ幕も開けていないこの物語が終わるまでに、考えておいてくれないか。
あ、言っておくけど途中で投げ出したりはしないでね。別に「僕」に教えてくれなくてもいいけど、きっと考えることに意味があると思うんだ。
…なーんて言っちゃったけど「僕」はその意義とか意味とか全然分からないんだけどね!だからこそ君たちに教えてほしいんだけど。
え?さっきからメタい?そりゃそうだ。だって「僕」はこの物語の登場人物じゃないもん。
そもそも「僕」は「モノ」でも「ヒト」でもないし。
…なんて言っている間に幕が上がりそうだ。
「僕」にとっては暇つぶしでしかないけど、この物語は君たちの目にどんな風に映るのかな?
造化の獣 中郷砂記 @miminasi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。造化の獣の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます