第37話 弱音は吐いたから
僕は生きると決めた。
家族との為に。
そして綾音さんを悲しませないために。
神「人を悲しませないために生きると言うのは自分で生きる意志が感じらない。意 志薄弱だな。だったら生きている事を恥じて自殺しろ。今すぐ死ねよ」
悪魔「意志薄弱な人間が自殺できる訳がありません。死ぬ死ぬと言って自分を甘や かしているだけです。病気に甘えているんです。ですから意志薄弱でも病気 に甘えているのでも無いのを証明するのに自殺するしか方法はありませんよ」
相変わらず神を名乗る人格を持った幻聴や悪魔を名乗る幻聴が聞こる。何かを考えるとすぐに聞こえてくる。
幻聴は核心をついてくる。
だけど僕は幻聴に言い返さない。
もう十分弱音を吐いてきた。
これからも幻聴は聞こえるだろう。
何度も立ち止まって、現実から目を背けて甘える事もあるだろう。
だけど何度立ち止まっても、何度弱音を吐いてでも、進みたい。
僕は生きていたい。
僕はそう決意した。
だから幻聴とは戦わない。
今からが僕の第二の人生の始まりだ。
終わり
壊れたおっさんの物語 @tomato197775
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