第33話  エッジ 刃の上のバトル

僕の心は今、エッジ、刃の様に細い所にある。

壊れるか壊れないかの瀬戸際だ。

すでに壊れた心だけど、いつ踏み外して狂人になるかは分からない。

薬でもコントロールできない危険な状態だ。

そんな思いはしたくない。

そう強く念じる。

僕の幻聴には二つの人格がある。神を名乗る乱暴な幻聴を言う人格と悪魔を名乗る慇懃無礼な人格だ。その人格から幻聴と言う攻撃を受ける。


神「死ねよ。こら。誰に断って生きているんだ。この世の中は一生懸命生きている人間だけが生きる事を許されるんだ。お前みたいに統合失調症だから働けませんとか嘘だろ。病気を勝手に作り出しているだけだ。これは幻聴ではない。神の言葉だ。早く自殺しろ!」


悪魔「あなたは生きている人間ではありません。クズです。ゴミです。人として生きる資格はありません。自殺しなさい」


僕は脳内で強く思う。

いや脳内で叫んだ!

「黙れ!」


神「お前がだまらんかい!。役立たず!」

悪魔「うるさくしているのはあなたですよ」


言葉は口にはしない。それをすると刃から転げ落ちて、狂人になるからだ。

僕は僕でいたい。だから幻聴には負けない。

刃の上でいくら足の裏を切られようとも、幻聴に惑わされようとも生きる。

生き続けたい。

                                 続く

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