第30話 ラインと神と悪魔と罪業妄想
生きると決めた僕だけど、統合失調症による罪業妄想は、幻聴と言う形を取って僕をさいなむ。
神を名乗る幻聴が脳内でどなる。
神「てめーには生きる資格はない。自殺しろよ。彼女を幸せにできないのに生きている資格はあるのか?。生きている価値はないんだよ!」
僕は生きると決めた!
彼女と生きたい!
悪魔を自称する幻聴もささやく
悪魔「死んだら楽になるのです。本当はみんなあなたが怖い。病気だからです。それ自体が罪なのです。だから死になさい」
ふと年老いた母親を思い出す。
きっと後悔するだろう。
弱音も吐いたけど、母親より早くに死にたくはない。
とても辛く悲しいだろうから。
僕は生きる。
ぴこん!
ラインの着信音が鳴る。
僕は急いでアプリを立ち上げる。
綾音「そうなのかな?ありがとう(#^^#)。お互い病気でできない事多いけど頑張ろうね(#^^#)」
この笑顔を観ていると元気になる。彼女の気遣ってくれる気持ちでうれしくなる。
僕は返信をする。。
「うん。頑張ろうね。お昼ご飯にまた焼きそば作るよ。綾音さんは何か食べるのかな?」
綾音「コメダに行こうと思うよ。焼きそば頑張って(#^^#)」
僕はなんて幸せなんだろう。結婚はできない。仕事も無い。子供望めば罪となる。統合失調症の遺伝する確率は10パーセントだけど、お互いが統合失調症と言う場合のデータは知らない。それに僕のかかっているもう一つの病、躁うつ病100パーセント遺伝する。子供を不幸にするだけだ。実際に育てられない。
だけど支えてくれる家族と大切な綾音さんがいる。
僕はもう迷わない
続く
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