第29話 僕の気持ちは空回り
横になっている間にも統合失調症の幻聴に苦しめられる。
神と悪魔を名乗りながら脳内で怒鳴り続けられる。
神「あなたに生きる資格はない!死ね。自殺しろ!」
悪魔「ラインを待っても無駄です。貴方は壊れているのだから死ぬ以外に生きる意味がありません」
スマホを握締、睡眠薬が抜けずにしんどくて横になって返信を待っている間にも幻聴に自殺を進められる。
神「お前は裁かれたいのだろう。だったら人の手を借りずに自殺しろよ。結局死ぬのが怖いだけだろ」
僕は強く思う。
生きたい。
悪魔「うぅそはいけませんねぇ。本当は裁かれたいのでしょう。そして生きていても良い事を認めさせて欲しいのだろう。お前に生きる価値はありません。死になさい。自殺しなさい」
死は怖い。
神「この臆病者!間抜けの臆病もめ!早く死ね」
悪魔「どしがたいあほうですね」
ぴこん
スマホの着信音が鳴る。
「おはよー。今起きたよ。寝すぎたかも」
僕は即座に返信する。
「おはよー。良く眠れたみたいだね。睡眠で脳を休めるのは大切だからね」
大好きだとも愛しているとも愛おしいとも気持ちが昂る。だけどラインは上手く打てない。自分の思いは空回り。
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます