二日目の朝
第24話 幻聴のモーニングコール
昨日の夜あれだけ生きると言う覚悟を決めたのに、今朝もまた幻聴と戦っている。幻聴の人格が突然二人に増えたし。
神「うるさい。オマエにとやかく言われる言われ無い」
悪魔「親が悲しんでいます。早く死んで楽にしてあげましょう。変に希望を持たせるのは残酷です」
僕は脳内で強く叫んだ。
うるさい。だまれ。幻聴には負けない。
神「幻聴と違うわ。神だ」
悪魔「この世の中に神も悪魔もいるんですよ。そんな事が分からないから天罰を受けるのです。度しがたい豚ですね。早く死になさい。それが天下国家万民のためですよ」
天下国家万民のため、そうかもしれない。
でも一人でも生きていて欲しいと願う人がいれば・・・
悪魔「死刑囚の中にも死刑の家族は死を願わない人がいますよ。あなたは詭弁を述べているのです。あなたは罪人なんです。そして罪人は死を持って罪を次ぐ罠いければいけません。早く死になさい」
神「分かったか!お前は死ぬしかないんだよ!この豚野郎!」
これが自身が罪を犯していると思い込む罪業妄想と言うものか。
幻聴の言う事をいちいち取り上げていても仕方ない。
僕は生きると決めたのだから生きる。
僕は覚悟を決め直すと朝食を食べるべく起き上がるのだった。
続く
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