第19話 切なさ

僕はスーパーで買い物を済ませ、家路を急いで買って来た。

暗闇の幻聴ほど怖い物はないからだ。

僕は綾音さんにラインを入れる。


「ただいま。今帰ったよ。今から晩御飯を食べるね。ラインは大丈夫だよ」


総菜やらおにぎりやらを机に並べる。あまり電子レンジとかは使わない。電気代が高くなると困るからだ。


ラインの返信が来ない。

まぁ忙しいのだろう。

突然ラインが来なくなる事もある。それに返信が遅いと伝えるのも依存症みたいな感じで嫌だしね。


切ない


ラインの返事が来ないだけなのに。


幻聴「ついに見捨てられたか?彼女の幸せのためだ。良かったな」


スマホを取り出し、ラインのアプリを立ち上げる。前から10分たっていたい。

未読のままだ。


人を好きになった時の辛さなのかもしれないと思う。

自分の年齢に対して恋愛経験が少ないからだ。

だから我慢をする。

もしかしたら、これが恋の辛さなのかもしれない。

相手の立場を尊重する事も大切だ。


幻聴「本当にそう思うのか?愛想をつかされたんじゃないのか?」


悩んでいても仕方が無い。

食事をとろう。

                                   続く

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