第7話 暴言との会話

幻聴「この無能物、早く消えろよ!早く死ね!お前の様な罪びとは生きていてはいけない」

僕は生きていたい。

「働いていない人間は生きている意味も資格も無い。この役立たず!死ね」

スマホの着信音がなる。

僕は急いでラインを開く。

綾音「調子悪いみたいだけど大丈夫かな?」

幻聴「共依存の関係は良く無い。ゆかちゃんが悲しむ。早く分かれよ。役立たずな自分をさらけ出せよ」

嫌だ。僕は嫌われたくない。幻聴と会話したらいけない。

幻聴「違うわ!神の声と言っているだろう。俺は神なのだ」

ひときわ脳内で大きな声が響く。

神なら殺してくれよ。耐えられない。

幻聴「この役立たず!精神的に殺すに決まっているだろう。自殺しろよ」

ラインを返さないと。

「今幻聴が酷くてね。かなりうるさい」

すぐに返信が来た。

綾音「また幻聴。辛いの分かるけど、文章に集中してね」

僕もすぐに打ち返す。

「ごめんね。気をつけるよ」

幻聴「何を気を付けるんだ。この役立たずの無能者。世間の為に死ねよ。早く消えろ。死んでしまえ」

くそ

くそ

僕は生きていたい。生きる意味をつかみ取り、生きていくんだ。幻聴には負けない。

                                  続く


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