第5話 生きる希望

布団をかぶりながら僕は寝返りを打つ。

事故を起こした時の記憶がいくつか思い出し嫌な思いが折り重なる。

拳を布団の上から打ち付けた。

仕事を辞めて10年、未だにこの記憶が僕を苦しめる。

幻聴「オマエの罪は消えない。世間にお詫びするために死ねよ!早く死ね!さっさと消えろ!オマエの罪を数えろ!何してんだよ。早く消えろよ!無能者!このゴミ野郎」

どすん

確かにオレは罪人だ。

いくつか事故を起こした。

それは許されない。

だから死ぬべき事なのだろうか?

死ぬべきなのかもしれない。

「納得したろう?早く死ね。飛び降りたらどうだ。おまえは許さない」

ぴこん。突然手もにおいてあったスマホのラインの着信音がなった。


綾音 おはよう♪調子はどうかな?


幻聴じゃない確かな物。唯一ラインをしているこの人が僕の生きる希望。


                              続く  

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