第2話トンネルの前で停まっている白い車

家族旅行で、仙台に行った帰りの事です。

行きは東北自動車道を行ったので、帰りは磐越道から新潟県を縦断。

長野県に入り、もう少しで家につく…という時の出来事です。

環境が変わると眠れないので、ほぼ二日間眠れず、往復18時間の運転も1人でしていたので、疲れもピークで、朦朧と運転していました。


ふと気づくと、トンネルの入り口にハザードをつけた白いバンが停まっていました。

このままでは追突してしまう!!と焦り、追い越し車線に車線変更しようとすると、追い越し車線は車がずっとつながっていて、とてもいれてもらえそうにありません。

後続車もいるし、急に停まったら玉突き事故になってしまう。

どんどん近くなる白い車のテールランプを見ながらどうしようどうしようと私がパニックしていると、助手席に座っている母が私の異変に気がつき、

「どうしたのよ?さっきから」

「あそこに停まってる車に追突しちゃう!!」

「停まってる車?どこにもそんな車いないじゃない」

そう言われて前方を見ると、ハザードランプを出して停まってる車なんていなかったのです。

普通にそのまま速度を落とすことなく、トンネルに入って行きました。

でも、白い車が私だけに見えていたことに納得いかず、スピードをあげましたが、前を走っている車に白いバンはなく、追い越し車線を走っている車にも白いバンはいませんでした。


あとに思い出しましたが、そのトンネルは事故の多い場所だったのです。

無理やり車線変更したり、急ブレーキをかけていたら、確実に事故を起こしていたと思います。

ゾッとしました。


実はそのあとも不思議な出来事があったのですが、こわくもなんともないので、割愛します。

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交通事故多発の場所 最凶エリザベス @yasagureani

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