9話 『仲間的幸せ』

【ネスタの森の河原 夜】

 ミルが眠りについてから何時間たっただろうか、寝相の悪いカミラはミルを抱き枕にして眠りについている。そんな横でビンセントも眠りについている。

 夜は恐ろしいほど静かだ。川の水が流れる音がこんなに目立って聞こえることも街中ではないだろう。風もふいていない、ここらの樹はそもそも不動で動かない。そして葉のすれる音さえも聞こえない。


 眠りについている三人に、斜めがけのバッグをかけた一人の女が歩いてくる。眠っている三人が起きていれば混乱は必須、そんな人が歩いてくる。その姿はフードローブを着た少女。その身から出るほのかな黄金色の光は、闇夜を寄せ付けない。その者はビンセントの命の恩人であり、カミラの師匠、そしてミルの仇――、エリスだった。

 エリスは静寂に溶けるような声で独り言をこぼす。それはあえてなのか、眠りについているその者達に近づいて言う。


「久しぶりね、カミラ」


 エリスはまるで我が子を愛するが如く、愛おしそうにカミラの頭と髪をなでる。そして何の気も無く横に視線を移すと、少し驚いたように二度見する。


「……ビンセント君? ……あら。あぁ、なるほど。そうだった」


 エリスはビンセントの前に行くと、眠り顔を覗き込む。


「間違いなくビンセント君だ。思っていたよりだいぶ接触が早いわね。……前から面識があったのかしら。……ノースの贈り物は使えているかいビンセント君。カミラと共に、しっかりね」


 エリスはそういうと、もう一度カミラの方を見る。いや見ているのはカミラではない、カミラが抱いているミルを見ている。


「ドラゴンの巣がえらくさっぱりしたと思ったら、そういうことね」


 ミルに歩み寄り、顔を確認する。


「『ミーレアイン・キースゼーレ』、前に会ったときと比べて少しは形になってきたみたいね」


 エリスは自分のバッグをごそごそといじる。すると中から抜け殻のような、そんな異様な雰囲気を放つガントレットを取り出した。ガントレットの純白な表面から漆黒のしみがポツポツと浮きだす。手を守る部分は通常の装備品の『ガントレット』と異なることなく、五本の指が通るようになっている。ゴツゴツとした見た目の指を守る部分から、鋭い爪が出ている。

 エリスが取り出したモノは外見はとても美しい。しかし装備品でありながらこの感覚、『抜け殻』を思わせるそれは、旧魔物研究国家『現クロイス国』から持ってきた『カースガントレット』だ。


 エリスは『それ』をミルに触れさせる。純白のガントレットから黒いしみがポツポツとにじみ出てくる。しかし、黒いしみはまたすぐに消える。


「うーん、まだダメみたいね。でもこんなに早く集まってるんだから、この先早いかもね」


 エリスはガントレットをバッグに戻すと、静かにもと来た道へ歩いていく。しかし数歩進むと振り返って、三人に対して手を振った。


 エリスは暗闇の中、その闇に溶けることなく歩いていく。


「栄光の裏に絶望があり、破滅を呼び出し復讐を誓う。復讐のゼーレ、そこに罠があり戦争が起こる。……カミラ、ミル、ビンセント君。三人とも、やるようにやりなさい。やりたいようにやりなさい。私達を、はやく殺しなさい」


 深く眠っている三人には、今何があって何がいたのか、それを知る術はない。静かな夜は過ぎていく。


【ネスタの森 朝】

 カミラはすでに起きており、川から歩いてくる。


「おはようビンセント、涼しい朝だな。お前も顔洗って来いよ」


 カミラはスッキリとした顔で戻ってきた。ミルの方をみるとまだ眠っている。


「おはようカミラ、俺も洗ってくるよ。……ミルはまだ寝てるな」

「ミルが起きるまで朝ごはんでも準備しようか。あ、さっき魚捕ってこればよかった」

「いいよ、俺がついでにとって来るよ」


 ビンセントは昨日の石串を一本と、布切れ一枚持って川に行く。


「魚ばっかじゃ飽きるかな、贅沢言えんがな」


 ビンセントは川の水で顔を勢いよく洗い、寝ぼけたような顔も醒めてスッキリとした。顔のついでに頭も洗い始めるビンセントは寝癖が酷い。逆立っていた青い髪は、水により落ち着いた。ビンセントは顔と頭を布で拭くこともせず、そのまま石の串をもって川に入っていく。


(それにしても魚多いなこの川。あんまり捕りすぎは良くないな、朝ごはんだし一人一匹でいいよな)


 ビンセントはそう思いながら串を泳いでいる魚に刺して、獲ったらもう一本の串に刺す。それを三回繰り返して三匹の魚を捕った。


「ふぅ、これでいいな。戻ろう」


 ビンセントが振り返ると、カミラがすでに焚火を起こしている。火を起こしておいてくれたカミラには感謝するが、振り返ると火柱がある光景にビンセントは冷や汗をにじませて苦笑した。


「おー獲ってきたね! 火は起こしておいたよ」

「ありがとう。助かるよ」


 ビンセントは昨日と同じように魚を焚火に並べる。そんな中、昨夜から密かに思っていた考えを、カミラは口に出した。


「ねぇビンセント。ミルも、一緒に連れていけないかな」

「人の街に連れていけるかな、俺も別れたくはないが」


 ミルは人の姿にもなれる。しかし、角と小さな翼が出ている。街には人間と他種族のハーフで異形の者もいないわけではないが、ミルの場合明らかにパーツにドラゴンがある。エルフやオーガなどのハーフとは、明らかに姿が違うのである。ドラゴンなど、もはや旧世界の伝説の生物だが、それでもギルド側は目を光らせているだろう。しかし――。


「一緒に何とか、……しようか」


 ビンセントは、何の根拠もないがそう言った。ビンセントもカミラと同じく、浅いながらも色々な事情を知ってしまったために、思い入れのあるミルから離れたくないのだ。それを聞いたカミラは、自身も不安ながら笑顔で言う。


「そうだな……! 一緒に何とかしよう! 」


 何の根拠も無い。人間やエルフにリスクを与えてしまうかもしれない。ミルを守り切れるかも正直分らない。しかし自分達でミルを守り抜き、まわりにリスクを背負わせないことを誓うビンセントの言葉に賛同したカミラ。不安感はどこへやら、嬉しくなってミルに手を伸ばして起こさせる。


「ミル―! 朝だぞー、起きろー! 」


 カミラは静かにいびきをかいて熟睡しているミルの髪を、ぐしゃぐしゃといじったり体をくすぐり始める。


「……ぅぅ……」


 しばらくしてミルは起きたようだが、それでも意地で寝たふりをしながらカミラの猛攻に耐えている。


「おぉ、なかなか起きないな。これならどうだー! 」


 カミラはミルの足の裏を爪でなぞる。


「ぅッ……も、もう起きてる! 起きてるから! カ、カミラ、ぅ、ッハッハハハッハッハハヤメテェッ」


 脚をじたばたさせてカミラの攻撃を避けるが、カミラは的確に足の裏を狙う。


「逃がさんぞぉー! 起きろぉ」

「起きてるって! 」


 カミラは相変わらずニヤニヤとくすぐる手をやめない。しかしその猛攻も――

「起きた!! 」

 シュッと起き上がるミルをみてついに止まった。


「おはよう! カミラ! ビンセント! 」

「おはようミル! 川で顔洗っておいで」


 ミルは焚火に並べられた魚を見つける。顔を洗うことも魚の焼ける匂いにかき消されて忘れてしまっており、そのままじーっと焼き魚を見つめている。


「朝ごはんお魚だ! 焼き魚! 」

「先に顔洗っといでー。ご飯はその後だよ」

「そうだった! はーい! 」


 ミルは川まで走ってそのまま飛び込んだ。

「ミル。そうじゃない」

 ビンセントとカミラは口そろえてそういうが、水中のミルには聞こえていない。顔を猫のように洗い、全身を水中で泳ぐことによって洗っているようだ。ついに全身を綺麗に洗えたのか、ミルは勢いよく川から飛び出した。


「フー! サッパリした! 」


 ミルは川から上がると、全身を震わせて水を跳ばす。犬のような脱水をして満足気なミルだが、当然まだずぶ濡れだ。ビショビショのまま二人の元へ走って戻る。

「洗ってきたよ、ご飯にしよ! 」

 カミラは布をもってミルを迎える。

「その前に、水浴びした後はしっかりと体を拭くこと」

 カミラはミルの頭を布で拭きながら教える。

「はーい! 」

 ミルはカミラから布を貰うと、髪から拭いて全身を拭いていく。


「服が濡れたままだよ、焚火によって乾かしなよ」

「服? 」

 ミルは自身の濡れたワンピース状の衣類を手で触れて不思議そうに返す。

「え、それ服、……だよね」

「違うよ! これは私の鱗だよ! 」


 ミルの纏っているのはどう見ても純白の衣類。濡れてところどころが透けている。カミラやビンセントから見れば完全に服である。

「これが、鱗? 」

 カミラが興味津々でミルのスカート部分をもってヒラヒラ動かす。


「そうだよ! ドラゴンの姿だと鱗だけど、この形だとこういう感じになるんだよ! やわらかくて気持ちいよ! 」

「へぇ……、じゃあ、ミルの人型って服脱げないんだな」


 カミラがそうぼそっと独り言を言うと、ミルにはそれが聴こえていたらしく反応して答えた。


「鱗を脱ぐ? できるよ! 」


 ミルはそういうと纏っていた服、もとい鱗が肌に吸収されたように溶けた。カミラの目にさらされたのは、小さい人型の全裸である。


「うわぁぁあ! ミルいいよ! 服着て! ……じゃないか、鱗戻して! 」


 ビンセントは聞きなれぬカミラが動揺する声を聴いて振り返るが、状況を察してまた魚に目を戻す。


「じゃあ戻すね! 」

 ミルは再び元の格好に戻った。気が付けば、さっきまで濡れていた衣類はサラサラに乾いている。カミラはそれに興味津々なようで、喰いつくように見ていた。


「凄いなミルの鱗」

「この姿だとこの格好か、人間の裸の状態になれるよ! 」

「へぇ、じゃあ普通に服とかもきれるんだね」


 『服』という言葉を聞いて不思議そうな顔を繰り返すミル。そんな様子を見せるミルが『服』という物を知らないことを悟ったカミラは、自分の衣類をもって説明をする。


「あぁ、服ていうのはね、私達が着ているコレのことさ」

 カミラは自身のスカートをひらひらと動かす。

「へぇーそれがそうなんだ。カミラの皮が変化したものかと思ったよ! 」

「ち、違うよ。コレは、布で出来ている物だよ。布っていうのはコレね」

 カミラはミルが持っている布を指さす。

「へぇ、これで出来てるんだね。すごいね! 」

「服にもいろいろ種類があるんだよ。布の使い方次第で、どんな形にもなるよ。街に行って何か買おう! 」

「わーい! ……ぇ? 」

「それじゃあ体も拭いたし、朝ごはんにしようか」


 ビンセントがいい感じに焼けた魚を、石の皿にのせている。

「いい感じに焼けたぞ! 」

「すまない、待たせたな。風邪でもひいたらダメだからね」

「そりゃそうだ、よし! 食おうぜ」

「二人とも、……ありがとう。……お魚だー! 」

 三人はそれぞれの魚を持つと口そろえて言う

「いただきます! 」


 その後しばらく経つと三人は食事を済ませて火を消し、クロイス国へ行く準備をゆっくり整えた。


「よしじゃあ、歩いてクロイス行こうか。今から歩けば夕には着くだろう」

「それぐらいだな。途中で馬車でもあればもっと早いけど、歩くのもいいね」

「あの、カミラ、ビンセント。私……」


 ミルは準備が完了した二人を見ながら、カミラの流れるように言った『街に行って何か買おう』という言葉を思い返す。信じられないくらい嬉しく思ったが、同時にそんなことはありえないと否定するミルの心が天秤にかけられる。


「……私も、連れて行って……くれないかな」


 ミルの顔は心がそのまま表れているように、不安と嬉しさが混じっている。さっきのカミラの言葉、『街に行って何か買おう』。その言葉は自身も二人に連れて行ってもらえる、二人と一緒にいられる、そんな言葉だ。


「ミル。そのことなんだが」


 ミルの言葉を聞いて、そしてミルの姿を見てビンセントは、少し慎重な顔をして返す。そんな中でカミラはミルの方をまっすぐ見ている。


「ミル。俺達はわがままだが、ミルと一緒にいたい。ミルが俺達と一緒にいたいと思ってくれているなら連れていきたいんだが……」

 それを聞いたミルは瞳に涙を浮かばせながら顔を上げる。


「だが、ミル。今から俺達と一緒に行くところは、――人間の世界なんだ」

 ミルはじっとビンセントの方を見ている、そんな中でビンセントは話を続ける。


「ミルが理解できるか、それは俺にはわからないが、昔から続いていた戦争が少し前に終わった。結果は魔物が敗北し、人間とその他の生物が勝利した。この世界の生物で文明を発達させて大きくなっているのは『人間』なんだ。ミルのその姿は『ドラゴン』だ。人の目についてしまうんだよ。だから、ミルのその姿を隠しながらじゃないといっしょに行けないんだよ」

「隠す? 」

「そう。角と翼を隠せないか? 尻尾は隠せてるし、できると思うがどうだろう」

「うぅーん……。隠すって言っても、……そういえばやったことないよ。どうやったらいいかな」


 ミルは人間の容に擬態するとき、特に意識をせずに尻尾を体内に収納させていた。しかし今は、どうやれば恐らく同じように収納できる角と翼を動かせるのかがミルにはわからなかった。


 そんな時、カミラはミルの鱗を思い出す。

「あ、ビンセント。ミルの鱗だよ」

「ん? ――ぁ! 」

 ビンセントは気がついて小さな叫び声をあげた。ミルの鱗は自分の意志で体内に収納できている。

「ねぇミル。ミルって人型の状態なら、鱗で衣を生成できるんだよね」

 ミルは話に少しついていけていないが、頷きながら答える。

「うん。体を覆ったらこの状態だよ」

「じゃあさ、角や翼でも、そういう事って出来ないの? 」

 ミルは二人と一緒にいたい一心で、鱗を衣に変える要領で、角と翼に同じことをする。

「うぉー! 変化しろー! ホイッ! 」


 するとどうやら頭にあった目立つ角はなくなり、美しく長いカミラと同じ白金色の髪へと変化した。地面につくほど長く伸びたその髪は、瞬時に黄金色のリボンにより絞められた。翼は尻尾と同じく跡形もなく体内へ収納されて消えている。


「おぉ―――!! やったなミル! できたじゃないか! 」

 一人大きく喜ぶビンセント。もちろんカミラも、ミルを抱きしめて喜ぶ。

「できた……、できたよ!! 」

 ミルも、二人と一緒に行けることをよろこんだ。


「よし! 姿の問題が解決できたら、もう問題ないな! あるとすればステータスだが」

「ミル、 もし誰かにステータスを見せてくれって言われても誰にも見せちゃだめよ」

「うん! 」

「Lv表示は、前カミラに教えてもらっていたね。制御スキルを忘れないようにねミル」

「うん! ずっとこの姿でいるよ! 」

「よし、じゃあ行こうか。三人一緒に」


 こうしてビンセントとカミラには妹のようなそんな存在ができた。ミルからすれば、ビンセントとカミラは兄と姉のような存在となった。否、各々それ以上に大切な存在となっているだろう。


 三人は川の下流を見ながら開拓した西側の森をまっすぐ歩む。ネスタの森の川は複雑に曲がっており、川に沿っていけばかなりの遠回りとなってしまう。

 森に風は流れるが、木々はその硬度により揺れることはない。歩く音と三人の会話以外の音はないが木の香りがする。気持ちのいい日光が葉を通して三人を照らしている。そんな中を会話をしたり笑ったり、その時を楽しみながら一行は森を進む。


 この森には動物も存在している。しかし木を生活の糧や住居とする生物はいない。虫は地面に住むものに限り、樹を這うものや葉を喰うものはいない。その虫を食べる小動物や、さらに小動物を食料とする大型の動物も存在している。しかしその多くの動物達は水源である川の近くに生息している。

 樹には木の実もできている。その木のみや果実は成長がとても早く、実が熟して落ちたと思えばすでに新たな小さな実ができているほどだ。木の実や果実は生える。しかし自然に落ちないそれらを食すことはかなわない。何故なら樹から離れない物は、まるで何かに守られているように硬く、果実を無理やりもぎ取ることも出来ないからだ。


 この山と森に生息している動物はそれを理解しており、木の実が自然に落ちる周期をおぼえてそれを食して生きている。

 森を歩く三人も時々見る動物を見てはそれぞれ思いはせる。昼食をどうしようか、と。


「だいぶ歩いたな。俺達が開拓したところがみえる。そろそろ昼時だ、どうしようか」

「うーん。とりあえず、ここらへんで少し休もうか」

「休憩だー! 」

「水飲む? 少ししかないけど」

「ほしい」


 ビンセントは木を削った水筒をバッグから出すと、カミラに手渡す。

「助かるよビンセント。ミルも飲むかい? 」

「飲みたい! 」

 そういってミルに水筒を渡すと、ゴクゴクと勢いよく飲む。水筒内の水はすぐに空になった。

「あ、ミルが一気に飲んじゃった」

「いいよいいよ。もうすぐ平原に出るし、この時間帯は商人の馬車とかも通っていて水も買えるしね」

 ビンセントはそう言いながら、木にもたれかかる。カミラも納得したように木陰に腰を下ろした。

「それもそうね。少し休んだら、出発しましょう」

「はーい! 」


 三人の目の前にはまだ樹が生えているが、少し先はビンセントとカミラが伐採して残った切り株が地面から突き出している斜面が続いている。視界が開けたその斜面からは平原も見える。

 日は高くあり日差しが強い。三人はのんびりと、それぞれが木陰で涼んでいる。特にミルは本能のままに休憩をしだした。

「地面きもちぃー! 」

「あ、ミルっ」

 ドラゴンは気持ちよく冷えた地面に寝転がる。

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