何をするか考えよう

~次の日~


「ふぁ~…ん~…今日はどうするか…」


こないだ入学手続きをした学校は、今週一杯は入学手続きで休みだと言っていた

具体的な日にちは分からないが、何かしら通知が来るだろう…

それまでは、冒険でも生産でも好きな事に時間を費やせると思い

今のうちにやりたい事をしておこうと考えているが

いざ、何をする…となると、すぐに出てこないものだ


(そういえば、フリーマーケットの様子見に行かないとなぁ…

で、ポーション作るか…後、スイーツ作るのに小麦粉とか卵とかバターとか砂糖…

その辺を探しておかないとだし…)


当初頭にあった、持ち帰り用の食べ物はミナミがお店を出すというので

そこに任せきる事にしたため、一つ減ったが

食材探しという、新たな仕事が増えてしまった


(今日は、討伐系のクエ受けて…生産用の素材集めて…

それから…後はスイーツ用の食材探してみるか…

ミナミ、そういう食材ありそうな場所とか知らないかなぁ…)


身支度を整えて、リビングに行くと

誰もおらず、シーンとした空間が広がる


「ま、キョウヤが起きてないのは想定内として…

ミナミって、何時に起きるんだろ?」


別にお腹が空いているわけでも無いので

そんなに急いで朝ごはんを食べたいわけでもない

それに、ミナミが起きていないなら、自分で作れば良いだけである


「そういえば…皮とか毛皮の加工…全然してなかったよな…」


加工しよう…と思いつつ、他の事をしていてすっかり忘れてしまっていた


(まぁ…インベントリの中では劣化しないし…そんなに急がなくていいか)


今から、加工を初めてしまうと、恐らく気付けば昼頃…というオチになるのは

目に見えているため、理由をつけて後回しにした


「あれ、ユウキちゃん、起きるの早いね!」

「あぁ、おはよ~」

「おはよ~、朝ごはん何が良い??」

「何でもいいよ、簡単な物で

もうそろそろ、料理のスキルゲットできそう??」

「ん~…どうだろう…普通なら、まだまだ時間かかるんだけど…」

「そっか…」


ユウキは数回の料理しただけで料理のスキルを手に入れた

ミナミにも好奇心という才能があるので

取得するのは同じくらいではないかと予想していた


(…まぁ、元々の体のスペックはこっちと一緒だし…加護も軽減されてるのかな?)


同じ才能がついていても、同じようにならない…

という事はキョウヤで検証済である

ましてや、体がコッチのスペックという事で、才能は1つしかついていないのだ

同じ才能でも、効果が違う事は想定出来る


(まぁでも…1度に作る量は僕の時より多いから…

そろそろ取得出来ても良いと思うんだけど…)


ミナミがスキルを習得しない事にはお店の話が進まない

まぁ、ユウキが焦った所で、何も変わらないのだが…


「あ、そうだ…ミナミ、砂糖とか小麦粉とか…あと、卵、牛乳…

その辺の素材がありそうな所ってある?」

「えーっと…卵はコッコを倒したらドロップするし

牛乳は…タンクを倒したらドロップする素材だよ

2匹とも、ラグーン周辺でも討伐出来るよ

砂糖と小麦粉は…分からないなぁ…ゴメンね」

「いや、探すから大丈夫だよ!

自称神様はあるって言ってたから、探せばいいだけだもん

あるって分かってるから、大丈夫さ」


ショボンとするミナミに、慌ててフォローするユウキ

元々、この世界では発見されていない…

または、使い道が決まっていない物なのだ

ミナミの情報の中に入っていなくても不思議ではない

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