始めて話す前の世界
「何を隠しているの?まだ14でしょう?
何か困っているのなら、助けてあげれるかもしれないわ」
「そうだ、話してみろ
俺達はこれでもお前より年上だ、多少力になれるかもしれん」
2人はユウキを見つめる
一方のユウキはどうするか迷っている
(…確かに、コイツらに話して、こっちの身の上を知る人がいれば
僕としては助かる…そう…本当に助けてくれるなら…
でも、僕の数値を見て利用しようとしているなら…)
2人の雰囲気に嫌な所は何もないが
何も知らずに申し出てくれていたら、もう少し気楽に考えれたのに…
そう思いながら思案する
(いやでも…この数値を見れば、普通は逃げ出す所だろう
特に何か下心があれば…報復など、何かあった時の事を考えて
極力お近づきにはなりたくないはずだけど…
あぁぁ!!もういいや…何かなっても、僕はきっと何とか出来るはず!)
熟考していたが、考えるのが面倒になったらしいユウキ
頭をガシガシとかいて、2人を改めて見る
何かを企んでいるようには見えない…
まぁ、顔に出していないだけかもしれないが…
「はぁ…分かったよ…話すよ、僕の経歴をね
まぁ、信じるのは君たちの勝手だよ
ただ、僕から言える事は、今からの話は真実だと言う事」
「分かったわ、決して嘘だ…なんて言いませんわ
そして、ご希望なら誰にも言わない事を誓いましょう」
ミーシャの言葉にシーヴァも頷く
「そっか…そりゃ助かる
とりあえず、僕はこの世界で、14年も生きてない
僕はこの世界に来て、まだ5日程度だ」
「と…言いますと…今までは何処に…」
「ココとは違う世界…
そこには魔力なんて無い所で、魔法なんて使えない世界
魔獣はいないし、種族も人くらいだ…こっちみたいに魔人やら何やらはいない
まぁ、犬とか猫とか動物は色々いたが」
ユウキの言葉に2人は大いに驚いているようだった
多分、自分達の思っている以上の話だったのだろう
そりゃ、誰だって、違う世界から来ました…
となったら「は!!?」となるだろう
向こうの世界でそんな事になれば、大騒ぎだろう
こっちでも大騒ぎかもしれないが…
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