2人の反応

「前の世界では、魔法は無かったが、科学や医療が発達していたな

 電気っていう物で、色々な物が使えたし…

 まぁ、それは置いといて…その世界で、僕は25歳だったんだ」

「はぁ!!?でも、今のお前、ステータスにだって14歳って…」

「うん、この世界では14歳…まぁ、見た感じは左程変わってないんだけどね…」

「って事は、元から子どもっぽいって事だな!」

「うるせぇ!それは余計だ!!

 まぁ、元から童顔だったけどな…うん…

 えっと、話しを戻して…その世界にいたんだけどな

 ある時、目を覚ましたら真っ白な空間にいたんだ」

「ぇ…真っ白い空間って…まさか、世界の狭間?!」

「えぇ!!?知ってんの!!?」


ミーシャが知っていた事にユウキが驚く

シーヴァの方を見ると、どうやら知っているらしい

嘘だろ…みたいな顔でユウキを見ている


「世界の狭間っていうのは、神と会える空間

 とても神聖な場所として神話の中で出てくるわ」

「マジか…とりあえず、そこで自称神を名乗る男に色々説明されたんだよ

 僕の魂を新人が間違えて釣り上げたんだって

 釣り上げられたって事は死んだって事

 でも、神様側のミスだからという事で、違う世界で生きるという選択肢をもらった

 僕は、そのまま死ぬくらいなら、違う世界で生きる事を決めた

 で、気付いたらセレインの森の中だった」

「あんな森に1人だったのか!!!?」

「まぁ、あの森にいたのは一瞬だったけどね

 すぐにラグーンの街に移動を始めたから」

「まぁ…セレインの森からラグーンだなんて

 とても苦労したでしょう?」


ラグーンからセレインの森は半日かかる距離とされている

そう、普通ならそれくらいかかる距離なのだ

何とか日帰りできる…という所に位置している


「ん~…走ってきたから、3時間くらいで着いたかな…

 でも、途中でバトったりしなかったら、もっと早く着いただろうけど…」

「お前…それ、ゼッテーオカシイわ…」

「何でだよ!!?」

「普通は馬車で行く距離を、走るだなんて…

 それも3時間で着くだなんて…」

「まぁでも、運動神経抜群っていうのがあるからな…

 後は、前の世界での運動能力や学力、その他もろもろの能力が

 どのように反映されてるか…だな」

「そうですわね…」


2人は真面目な顔をして考え込む

確かに、否定しないと言ってくれていたが

これは逆に、すんなに受け入れ過ぎて怖い

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