大量の薬をどうするか…

「しっかり寝たいからなぁ…10時間くらいは睡眠に欲しいよな…

 んで、起きる時間だけど…図書館とかは20時からだけど

 ギルドとかは、何時からなんだろう…

 それと合わせて考えようかな…

 まぁ、単純に考えるなら、午後25時に寝て、午前5時に起きたら

 丁度10時間寝れてる事になるけどなぁ…」


この世界での、通常サイクルがどんなものか分からないので

どれくらい寝るのが普通なのか

何時に寝て起きるのが一般的なのか、見当がつかない

とりあえず、分からない今は、自分が思うようにするのが一番である


「となると、寝るまでには残り13時間あるのか

 その前に、夕食とかお風呂とかもあるから…

 残り10時間が妥当かなぁ」


今から何をしようかと考える

10時間もあれば、生産活動も出来るが

今は、まず魔力が無い

生産時に使う魔力は微々たるもので1も減ったりはしないのだが

錬金術など、特定数必要な分を多発させるほど残っていない


「皮の加工にも魔力いるし…

 あ、せっかくだから、この作った薬をどうするか考えようかな」


大量に作った薬

しかし、それをユウキが必要かと聞かれれば、今の所必要ない

先々必要になるかもしれないが、その時に作れば問題ない

なので、今インベントリに入ってる分は、売るのが一番である


「依頼があれば、それで消化できるだろうけど…

 無かったら、どうしようか…

 どっかで買い取りしてるのかな…

 それか、自分で販売しないといけないのかなぁ…」


薬系は販売出来る事は、説明を見て把握済だ

しかし販売の仕方などについては、まだ調べていないので

無知も同然


「とりあえず、ギルドに行ってみるか」


家にいて考えるより、断然効率は良いだろう

ユウキは、早速ギルドに向かう


(薬が欲しい系の依頼があれば良いけど…)



ギルドに着くと、人が多くなる時間帯なのか

中は、人・人・人…の大混雑だ

人の波に流されかけたりしながらも、何とか掲示板の前にまでたどり着く


「ふぅ…ホント、人が多いのは困るな…」


ユウキの今の身長もあり、相手に存在を気付いてもらえない事が多い

相手に悪気が無いだけに、怒るに怒れない状況だ


「えーっと…薬が必要系な依頼は…」


討伐の依頼、採集の依頼…がまばらに残る中、1つだけアイテムの依頼があった


「ん~と…ポーション10個(HP回復20以上)

 他の薬もあれば、販売してみませんか…?」


依頼のタイトルの結びが何かオカシイ気がする

ユウキが首を傾げていると


「あら、その依頼に興味あるの?」


1人の女性が声をかけてきた

長い茶髪の髪は後ろで1つに結ばれ

元気ハツラツ…といった風な少し年齢を重ねた女性だ

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