大量生産
「それを50個…」
目を閉じ、固めたイメージを強く念じると
バチッという音が響き渡る
体から、少し力が抜ける感覚を感じ、目を開く
すると、そこにはイメージ通りの入れ物が50個並んでいた
そこから1つを手に取り、先程作った薬を入れる
すると、ボンッと音がして、フタの周りにオレンジの線が1本入る
「…これがポーションの目印なのかな…」
今まで実物を見た事が無いので、自信は無いが多分そうだろう
ユウキは初ポーションをインベントリに片付け、残りの製作に取り掛かる
「よし、乳鉢の大きいの作るか!
多分、これからも量産するやろから、必要になるやろし…」
ユウキはメイキングを開いて、いつものように大きい乳鉢を作る
大きさは、幅が50cm、深さが25cmほどだ
そして、それに合わせて乳棒も麺棒のようなサイズを作る
「よし、これで、大量生産出来るぞ♪」
ユウキは早速大きい乳鉢に残り49個の体力草を入れ
乳鉢と言う名の麺棒ですり潰す
大量に入れたため、全部すり潰すのに5分ほど時間がかかったが
綺麗にすり潰す事が出来た
そこに、すり潰した物が全部浸るくらいに水を入れる
「ポーション作成!」
大量なので、上手く出来るか少し不安だったが
大きな乳鉢の中には、綺麗なオレンジの液体が大量に入っていた
「おぉ!!上手くいった♪」
ユウキは早速、入れ物に入れていく
入れ物には決まった量しか入らず、入れ物を液体に近づけると
液体がまるで生きているように自分で入っていく
(…魔力が込められてるから…だよな…
そうに違いない)
普通ではあり得ない事だが、ココは魔力のある世界
そんな事もあるだろう…と、無理矢理自分を納得させたユウキ
「さて、マナポーションも麻痺毒も睡眠薬も同じ要領なんだよね
さっさと、作ってしまうか…」
更に入れ物を錬金術で残りの魔力ギリギリまで使って70個作製
そこにマナポーション50個、麻痺毒10個、睡眠薬10個を入れる
マナポーションはフタが赤に
麻痺毒はフタが紫で、少し背の低く幅のある入れ物に
睡眠薬は青のフタに、麻痺毒と同じような形の入れ物に入った
☆スキル:錬金術を獲得しました☆
☆スキル:薬術を獲得しました☆
「よし!出来た♪スキルもゲットで、幸先良いな♪」
ユウキは、大量の薬をインベントリにしまい、部屋を出る
時計を見ると午後12時を指している
あの部屋に2時間程籠っていた事がよく分かる
「えーっと…午前の30時が前の世界での日付変更時刻だよな…
あと18時間あるって事だな…
で、寝る時間と起きる時間を決めとかないとだよな」
まだ、こちらに来てから、しっかりと生活習慣的なものは決まっていない
疲れたから寝る…目が覚めたから起きる…という生活だ
まぁ、それでも別段困る事はないのだが
時間の感覚が掴みにくいのも事実
今の時間に慣れるまでは、決められた生活習慣も必要だろう
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