格闘術とドロップアイテム

「マジで180もダメージあったよ…マジか…」


自分の攻撃力の高さに関心たが、すぐに次のスライムへと狙いを定める

次は回し蹴りがスライムにヒットし、また180という数が浮かぶ

もちろん、また消えて透明な石を残していた


「これは何だ?」


先程の体力草と共に、その透明な石を拾い上げて鑑定眼を使う


◇魔石◇

魔力を注ぎ込める石

魔力が入っていると紫になり、無くなると透明になる


「へぇ~…って事は、この魔石は空っぽって事か

 まぁいいや、とりあえずゲットだ」


アイテム2つをインベントリにしまい、残りのスライムを見る

今周りで仲間が2匹倒されたのに、何事も無かったかのように

ただプルプルと揺れている


「こいつらの危機管理を司る機能はどうなってんだ?」


そんな事を考えながらも、パンチや回し蹴り、踵落としなどでスライムの数を減らしていく


☆スキル:格闘術を獲得しました☆


「お、やったね、何か戦闘系のスキルゲット!」


スキル獲得でテンションは上がり、残っていたスライムも全部倒してしまった

最後の1匹を倒す頃には


☆スキル:格闘術のレベルが1上がりました☆


という通知が現れたのだった

ユウキは目の前の文字の「格闘術」を指でなぞる

すると、ステータス画面の文字をなぞった時と同じように説明が現れた


◇格闘術◇

武器を持たずに戦う事が出来る

主に手や足を使って相手にダメージを与える

レベルが上がるごとに、スタン効果がつく確立が高くなる


「へぇ~…スタン効果って事は、相手の動きを一時止める効果だよな

 って事は、手数を増やせるな♪」


新たなスキルと効果を手に入れ、ルンルン気分でドロップアイテムを拾う


=獲得物=

スライムの核:10個

魔石:20個

体力草:30個

お金:200セレス


思いのほか色々な物が手に入り、足取りも軽く進んでいくユウキ

すると、次は茶色いイノシシのような生き物と遭遇した

ちなみに、こちらは10匹ほどで、それ程多くない

こちらもノンアクティブなので、しっかり相手のステータスを確認する


◇ブラウンボア◇


HP:100

MP:10

攻撃力:50

防御力:100


ドロップアイテム:ボアの核・魔石・体力草・ボアの肉・ボアの皮・ボアの毛皮


「おぉ、絶対加工とかできそうな物が一杯あるじゃん♪」


ブラウンボアのドロップアイテムを見て、嬉しそうに目を輝かせるユウキ

迷う事なく、ブラウンボアに突っ込んでいく

そう、ドロップアイテムに目が行ってしまい、ある事を見落としていたのに気づかずに

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る