第79話身を焦がす炎

ドガアァン!と言う音と共に家が吹き飛んだ。


いきなり家が爆発したかのように吹き飛んだ様をみて、騎士の二人は困惑が隠せない。


何が起こったんだと煙の中を見ているとそこに薄っすらと人影の様なものが浮かび上がてくる。



「誰だ!」



黒髪の男が詰問する。それと同時に二人は抜剣、即座に戦闘態勢をとる。


油断なく煙から出てくるものを見つめる。だが問いに対する答えは返ってこない。代わりに地面を踏む音だけが響く。



「答えろっ! 何者だ」



何も発さないがゆっくりと近づいてくる相手に恐怖を覚える。恐怖を払うようにかなりの大声で叫ぶ黒髪の騎士。


しかし、その問いも答えが返ってくることはない。


煙が晴れていき、爆発を起こしたであろう正体が判明する。


白髪に白地のシャツ、紺色のズボンを着て黒いブーツを履いた人物だった。


一見村人かと間違える程シンプルな出で立ちに安堵する。



「子供…」



身長は175位と少し高めだったが見た感じ十五歳位と言う風に見える。


この世界では十五歳はすでに大人の年齢なのだが、男から見たら子供に見えた。



「…ここの奴らはどこに行った?」



底冷えするような暗く突き刺さるような声。騎士の二人は身が強張るのを感じ、知らず剣を持つ手に力が入る。


髪の毛によって目が隠れ、感情が読めないことが不気味を増大させる。


黒髪の聖騎士は、その前にこちら…と言いかけたところで目の前の人物の姿が見失った。


辺りを見渡すと、隣から悲鳴のような声が聞こた。



「っ!――」



息を飲む。


視線の先、そこには仲間の腹に剣を突き立てた白髪の人物の姿があった。


髭の聖騎士は口から血を吐き出し、何が起こったのか理解できないまま「何だコレ…」と弱弱しく口にしている。



(…いつの間に)



いきなりの光景に目を見開く。そこへ再度の問いがなされた。



「…質問に答えろ。ここの奴らはどこに行ったのかって聞いてんだ」



ひどく乾いた唇を舐めて湿らせる。ゆっくりとした口調で話し出す。


ここで下手を打てば自分もああなるのは目に見えていた。だからこそ慎重に言葉を選びながら話す。



「…ここの村人、がどこに、行ったのかを知りたいのか?」



あぁ、と感情を感じさせない冷たい声が返ってくる。


男の頭の中では何故そんな事を知りたがるのかと言う問いがぐるぐる回り続ける。


喉が渇き、唾を飲み込もうとするが口内全てがからからになっており、咳込んでしまう。だが、その時間があったおかげで男はもしかして…と言う結論にたどり着いた。



「お前、もしかしてここの神敵者、か…」



白髪の人物が肯定も否定もしないのを見て取った男は、口元をほんの少し吊り上げると先程までの態度が嘘のように強気になった。



「おいおい、そんなことしていいと思ってるのか? ここの奴らがどうなっ…」



ピシャッと言う音と共に頬に何か付いた。


頬に付いたものを手で触れる。付いていたのは血だった。



「次は逆の腕を落とす・・・・・・・


「え…」



その瞬間、ブシャーと男の左腕があった部分から勢いよく血が噴き出した。


噴水のごとく吹き出した血は、辺りを赤く染めあげる。瞬く間に水溜まりならぬ血溜まりを作りあげた。



「があぁぁぁぁぁぁぁぁ。う、腕、俺の腕がぁぁぁぁぁ」



肩から先が切り落とされており、残った右手で抑えるが血は止まる気配はない。奇声を上げ尻餅をつく。


ようやく理解した。人間の考えなど理解しない怪物を相手にしていることを。



「…さっさと答えろ」



剣を腹部に刺された男は既に事切れており、目がうつろだ。それをつまらなそうに一瞥すると男に歩み寄る。



「く、くるなっ!」



肩を抑え足をばたつかせながら何とか距離を取ろうとする。血を失ったことと恐怖で顔が蒼白になる。


そんな状態の相手だろうが容赦なく迫っていく。


相手からすればそれはまさに死を与えし化身、死神に見えることだろう。名付けるなら白き死神だろうか。



「こ、こんなことしても、すぐ、近くの村にいる聖騎士が、お、お前を…!」



気付けば背には家があった。もうこれ以上、下がることは出来ない。


目の前で死神が足を止めた。



「や、やめてくれ。いう、言うから」


「さっさとしろ」



多分に怯えを含んでいたせいで声が震える。それでも何とか言葉を絞り出す。



「こ、ここの村の連中は、お、王都に、運ばれたはずだ…」


「…誰の指示で誰が運んだ?」


「ア、アガレスティ様が…は、運んだ、のは、王国聖騎士の槍の聖騎士、部隊…槍聖そうせい騎士団が…」


「アガレスティ?」


「い、いつも、は、白衣を着ている…研究所の所長だ…」



他には?と問われた男は一瞬迷ったようだったが隠すことなく答える。



「だが、もう手遅れだ…」



どういう意味だ?と目を細め顎をしゃくる。



「もう死んでいると、俺は聞いた…」


(それで脅そうとは随分とふざけたことを…)



そうか…と短く返した白髪の人物は怒りに任せ容赦なく聖騎士を真っ二つに切り裂いた。


ドサリと二回ほど重いものが倒れる音が鳴り響いた。


だが、それでも白髪の人物は剣を振り下ろすのをやめなかった。


剣が振り下ろされるたびに地面には血が、肉が飛び散る。生々しい音が鳴り響く。


手には刃が肉にめり込む瞬間の感覚を幾度となく感じ、既に死んでいることなど、火を見るより明らかだとたが、それでも止まることはなかった…





ーーーーーー




無機質な声を聞きながら死体を見下ろし眺めるセリム。


顔には特に罪悪感などといったものは浮かんでおらず、寧ろ何も無かった。


最初は冷静に冷静にいようと思っていた。だが聖騎士の男が信じたくない言葉を言ったことで、一瞬にして沸点を超えてしまった。気が付けば目を背けたくなるような肉片になるまで切り刻んでいた。


全身は返り血を浴びて真っ赤に染まっており、周囲は血生臭さが充満している。R―18ものの絵面だ。



「アガレスティ… あいつか」



怒気を宿した声で呟きながら記憶を探る。


騎士に囲まれた白衣の人物。


思い出されるのは全てを捨てて逃げざる得なかったあの日のこと。


戦力の増強を目的に現れた白衣の人物。それによって自身の、家族の、全てが変わり…いや変えられた。


そしてまたしても変えられた。家族、友人、師匠全てを奪うことによって。




「ふざけるなよ。クソどもが…」



"なら全てを壊せばいい"



突如どこからともなく声が響いた。


しかし、周りに人は居ない。


声は自然とどこから聞こえてきているのかが分かった。



"憎いなら全てを消せ

全て憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ奪うものは全て敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵は排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除"



聞こえるのは怨嗟の声。


同時に黒い痣のある部分が熱を持ったように熱くなっていく。



"全てが憎い、俺を殺したお前が… 我を殺したお前が…"



どこかで聞いたことのある声が直接脳内に響いた。


それは今までに殺し喰らってきた者たちのセリムを呪う声だ。


どこまでも暗く暗く昏い恨みがましい声。それが自身の内から響いてくる。


この感情に身を委ねればもう戻ってこれなくなるかもしれない。


だが――


そんなことどうでも良かった…


目に黒いものが宿り口元に不気味な笑みが浮かぶ。そして身体からは殺気、いや形容しがたい不吉なオーラが迸る。まるで壊れた人形のように狂った声を上げて嗤う。


世界を呪うように。



「全員殺す」



生死が不明な状態ではあったが、もうすでに心は引き裂かれボロボロな状態だった。


怒りに闇に飲まれていた。


ただ信じていたかったのだ。


自分だけが犠牲になれば助かると。


護りたかったのだ。


家族を。

友を。

師を。


優しくしてくれた者たちを護りたかったのだ。


なのに、なのに――全ては奪われた。


だからもう壊す。全て。


この身を地獄の業火に焼かれ滅びようとも破壊する。何もかも――


もう護るべきものも護りたいものも無くなってしまった世界。


もはや価値などない。ただ一つ価値があるとすればそれは全てを奪った奴らがこの世界にいること。


そいつらをこの世から消すこと。それが今の自分に出来る、自分の役目。



「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」



目に涙を浮かべ、顔を顰めながら雄叫びを上げる。身体からは魔力を溢れていく。


地面はひび割れ、砕け散る。怒りを発散するように手を振り魔法を放ち全てを破壊する。



「クソが、クソが、クソが、クソが、クソが、クソがぁぁぁぁぁ!」



木は燃え家は破壊されていく。周囲一帯は焦土と化した。


それでも胸に燻る、身を焦がす炎は消えず尚も破壊衝動にかられる。破壊して破壊して破壊する。


何もかも目に映るもの全て。気に食わない者も物も全てーー


壊しつくすまで止まれそうになかった。怒りのままに感情の赴くままに。




「やれやれ、まったく見ていられないわね」



ギロリという擬音が付きそうな程の視線で振り返った。


並みのものならば竦んでしまうであろう視線。もしかしたら、あまりの迫力にショック死もあり得る。


だが、視線を向けられた人物はやれやれと軽くため息を吐いただけだった。


それどころか人を煽るように冗談すら言ってのける。



「久しぶりに会ったと思えば随分な目だこと。あ~怖い怖い」


「邪魔すんのか、カルラぁ…」



振り返った先に立っていたのは以前二度程会い、世話になった人物である。


400年前の戦争で名を馳せた人物。魔眼の魔女カルラ・バーミリス、その人だった。


ワイシャツのようなものにワインレッドのスカートを履いており髪はうなじのところで結ばれ左の肩からおろしている。



「邪魔だなんて…そんなことしないわよ。寧ろその逆ね」


「…逆?」


「昔君には言ったはずだと思うんだけどね。私は王国に追われた身、今の君とならお礼参りも行けそうかと思って…どうかな?」



「知るかっ!」と一蹴するセリム。


そのまま近隣の聖騎士が駐屯しているという村に向けて歩き出そうとするが、カルラは簡単に見逃す気がないようで話すのをやめない。



「そうだったかしらね。まぁそんな事どうでもいいじゃない。それよりもこれから王都・・に行くのでしょう」


「…」



確信を持ったいい方に言葉を詰まらせる。事実近隣の聖騎士を殺したあとは向かおうと持っていたのだ。


王都へ強襲を仕掛けに――



「一緒に行く」


「あ?」


「言ったはず、私はお礼参りをしにいきたいと…どうせなら戦力は多い方がいいでしょう? それに露払いくらいしてあげるわよ? その方が貴方も目的に集中出来ていいでしょ」



蠱惑的な笑みを浮かべながらカルラは言った。


連れていったところで普通なら足手まといになり邪魔だ。何より理由のない者を連れていっても役に立つとは思えない。その点で言えばカルラは400年前の戦争で力は証明されている。加えて理由もある。



「…好きにしろ」


「そう、感謝するわね。じゃあとりあえずは着替えて準備しましょうか」



身を翻して背を向けると森の中へ向けて歩き出す。



「何してるの? セリム、君も準備するのよ」



セリムへと声をかける。だが、視線はセリムの後ろの森の中へと向いていた。


今すぐ行きたい気持ちを抑えるように最後に一発近場の家を殴り飛ばした。


深呼吸してどうにか呼吸を整えるとカルラのあとに続く。


その二人の姿を反対にある木陰から眺める二人の人物がいたことにセリムは気づくことは無かった。




ーーーーーー




懐かしの森を歩き辿り着いた先、そこは懐かしのログハウス風の家だ。


周囲は緑生い茂る木々に囲まれて、心が落ち着く雰囲気がある。森林浴するには最適な場所だ。


ログハウスの中に入るとまず風呂に入れとタオルの投げ渡される。一瞬こんな事してる場合じゃ…と内なる怒りが湧き出そうになるが何とか堪える。


全てを奪っていった王国の奴らは殺す。だが関係ないやつを殺したところでそれは何にもならない。

それじゃこの気持ちは晴れないのだ。


だから、今のセリム・・・・・にはそんな気はない。


そう思い風呂に入ることにした。


風呂はやはり異世界と言うだけあって日本とは違う。


浴槽はあるがシャワーがない。代わりに壁から出たでっぱりに魔石を嵌め込みそれに魔力を流す事で流した分だけで使えるというシステムになっている。


ただこれには問題があり、シャワーのように細かく分かれて水がでてくるのではなく、どばぁとダムが決壊するように出るため水圧で頭が押されることになる。


それから木製の浴槽にお湯をはり浸かる。そうして気が緩んだのか身体から力が抜ける。


だが、どんなに気分が和らごうとも決して胸のうちに燻る業火は消えない。弱まることもない。


風呂から出ると身体を拭きに居間に行く。



「なんて格好して出てくんのよっ!」


「何って、タオル巻いてあんだしいいだろ。それに服がねぇんだよ。前服を寄越せ?」


「随分な言い種ね…」



顔を赤くしながら背けるも、時折チラチラと視線を向ける。


昔とまったく変わっていないようだ。変わっていないそんな事実になぜか笑みが浮かぶセリム。


そんな態度に馬鹿にされているとおもったのか、もぉと起こりながらクローゼットから服を投げて渡す。



「それにしても胸の…随分大きくなってるのね」



これか…と自分で見下ろすと、そこには以前確認した時とは比べようもない程大きくなっている黒い痣。


以前は親指関節一つ分もなかった。だが、今は左胸部全てを覆い肩、二の腕にまで到達している。まるでセンスのない刺青のようだ。


渡された服はカルラの趣味なのか、白で統一されたものだ。


サラサラとしたスーツのズボンのようなものに、上はそのまんまワイシャツ。ネクタイはないが傍からみたら白馬の王子様に見えるかもしれない。


ワイシャツの上からはこちらも白の前留めのコートを着込む。ボタンが二列あり、コックのようなコートだ。ふくらはぎまでの長さのコートには所々に金の刺繍が入っており唯一のアクセントとなっている。



「うん、やっぱり似合うね」


「そうかよ」



適当に手をひらひらとさせると席に付く。カルラの準備が終わるのを待つ。


風呂に入っている間に終わっていてもよさそうなものだが、そこは女性。色々あるのかもしれない。


もしくは長く生きている所為で時間に対して緩慢なのか。


ただ座って待っているだけの所為か焦りから指で机をコンコンと何度もたたく。


人間、ただ待っているときや何も出来ない状況では何とかならないものかと焦りが生まれる。その焦りを紛らわせるために何かしなくてはいられない生物だ。



「悪いが、ちょっと外に行ってくる」


「ん、準備が終わり次第、発つからあまり遅くならないようにね」



何か母親みたいだと思い、口許を歪めた。


セリムが出ていくのを見送るとカルラは自身の準備に取り掛かった。色々な事態に備えて必要そうなものを箪笥の中から選別していく。特に装備類は入念に。


各種ステータス補正がかかる指輪やネックレス。自身が後衛で、魔法職であるために近接戦闘になった場合も考え魔法がかかった剣。


自身でも張れるが念の為に魔力の障壁を張る腕輪。その他諸々――


それからクローゼットへと戻り着替え始める。ノースリーブの様な肩の部分から先がない黒色のドレスの服を取る。


ドレスと言うよりはチャイナ服に近いだろうか。右太ももの途中辺りから足首にかけてスリットが入っており、金の刺繍が所々に成されている。


二の腕から手首まで覆う黒いアームカバーをつけ、二の腕の所についてるベルトで縛り落ちないように固定。ブーツを履いたらあとは上に黒色のローブを着こむ。


白髪に全身黒一色と言う相反する色の所為で目立つ。そして黒によって色気がより一層増し魅力を引き出す。



「後は…」



そう言ったところでドアが開きセリムが戻ってきた。



「おかえり」


「…準備は終わったのか?」



手をひらひらさせ指にはまっている指輪を見せることで示す。「じゃそろそろ行くか…」とセリムが身をひるがえしたところで待ったの声かかった。


煩わしそうに振り返り目線で何だ?と問いかける。



「セリム、君も武器は必要でしょ?」


「持ってるからいらん」


「まぁ、そう言わずに、何があるかなんてわからないんだから」


「…何があるんだ?」



リングから次々と武器を取り出していくカルラ。



・魔力を流すことで剣が熱を帯び、熱によって敵を斬る大剣、溶断剣。


・流した魔力を剣に纏わせ、剣の延長線上に魔力の剣身を作る。長さ、サイズなどは魔力によって自在に変えられる魔力剣。


・刀身上を水で覆う水膜剣。


・六剣一対の剣身に同じ魔法陣が刻んである短剣、方陣剣。


・剣身がなく鍔と柄だけで魔力によって鞭のような紐を作りだし振るう、瞬鞭剣。


・二剣一対の手の甲全体を覆うように金属板が付き、そこから刃が生えている双剣、連刃剣。



一つずつ机の上に置きながら説明をしていく。終えるとどれがいい?と聞くカルラ。


セリムは正直武器等なくとも良いと思っていたのだが、使える物は全て使うべきか、と思い直す。


説明を思い出しながら吟味していく。



「これはどんなもんだ?」



方陣剣を指さしながら問いかける。



「それはね、六つの剣を六家角形の形で地面に打ち込むことでその剣域内にいる者の動きを止められるものね」



ふーん、と一つ頷くと何かを考えるように顎に手をやる。


そして数秒してからこれにすると方陣剣を選んだ。


それから軽く食事をし、装備の最終確認を済ませると、一人の魔女と一匹の怪物はログハウス風の家を出た。


目指すはクロント王国、王都クロス。


全てを奪われた事への怒りや悲しみ、そして自身の不甲斐なさに無力さ。


己の考えが至らなかったばかりで起きたであろう悲劇の出来事。


全ての感情を内包し、それを解き放つ、ぶつける為の選択――復讐の道を歩き出した。


すべてを壊すと。


地獄の業火に身を焼かれようとも奪った奴等を殺すまでは突き進む。


その先に待ち構えるのが破滅だとしても、もう止まらない――


こうして一匹の不完全な怪物だった存在はこの世の理不尽さを身をもって知った。


護りたかったもの、大切だったものを全てをなくした者は真なる怪物へと生まれ変わったのだ。


理不尽を巻き散らしたクズ共を文字通り魂すら残さず消し去るために――


その歩みは止まらない。


決して…



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