第3話 交易都市パラダイ①



「ここが交易都市パラダイか!流石に貿易に特化した街だけあって賑わってんなぁ!」


密林を抜けてようやくライリーは大都市にたどり着いていた。その街はまるで巨大な商店街の様な形をしており、人々やその他の種族で混み合っていた。





『交易都市パラダイ』

《この街は共和国クラロスの五大都市の1つであり、他国との貿易を一旦に担う都市である。様々な種族、民族が物資を持ち込み、互いに取引き等を行なっている。》





「流石に腹が空いてもう限界だ、、」


ライリーは腹の音を鳴らしながらよろよろと商店街の真ん中を歩いていた。



「そこの黒髪の兄貴!あんただよ!あんた!今にも死にそうな面してるそこのあんた!」


商店街に店を出している中年の女性が声を張り上げライリーを呼んでいた。


「あん?んだよ、、俺は腹が減ってイライラしてんだよっ!」


「そりゃぁ良かった!あんたさ、ちょっと頼みごとを引き受けてくれんかねぇ?うまくやってくれるってんなら飯ぐらいタダで食わせてやってもいいよ!!どうだい?」


店の女性はニヤリと笑いながら問いかける。


「ま、ま、まじか!本当だろうなぁ!男に二言はねぇよな?おっしゃ、やってやろーじゃねぇの!とりあえず先に飯だ!飯を先に食わせろ!」


「はぁ、あたしゃ女だよ、、 、まぁいいさ!じゃあ契約成立ってことで!ほら!さっさと店の中に入りな!」








店内。


「で?」

ムシャムシャ

「何を」

ムシャムシャムシャ

「すれば」

ムシャムシャ

「いいって?」

ゴクン

ライリーは夢中でステーキやスープを食べながら質問していた。


「ったく、、、食べるか喋るか、どっちかにしたらどうだい!そんなに急がなくても飯は消えやしないよ!!はぁ、人選ミスしちまったかねぇこりゃ、、、、、」




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