第5話退職日、現在
『手紙を読んでる君からしたら、昨日。
朝目が覚めたら気が付いた。あぁ、次はないって。
親に話して医者に言えば、間違いないとまで言われた。感覚的には体感タイマーみたいなものだった。自分であとどれくらいかわかっていたのだ。本来仕事のはずの私から電話がかかってきて、君は不審に思いながらも出てくれた。そのことに驚いて切っちゃったんだ。だって、一切連絡してなかったから突然繋がってどうしたらいいか悩んだんだ。
で、気が付いたら切ってた。ごめんね。笑
そこからは私の居なくなった後の話を決めて気が付いたら夕方だった。憎たらしいほど虹が出てて一瞬で死にたくないって欲が湧き上がった。
手紙をかけるのもここまで。
最後に君を待たなかったこと、謝らせてほしい。ごめんなさい。どうか、私が居なくなっても抱え過ぎないで、幸せに生きてほしいです。』
手紙はここで終わっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます