第263話 宮川優斗の真髄





 近くの部屋に移った優斗は、メイドが新しく入れた紅茶に舌鼓を打つ。

 美味しさにほっと息を吐くと、護衛として一緒に付いてきた男性の近衛騎士が声を掛けた。


「ユウト様。お伺いしたことがあります」


「リヴァイアス王とのやり取りについてか?」


 尋ねようとしたことを優斗に言われ、男性近衛騎士は頷きを返す。


「はい。ユウト様であっても、些か妙であったと感じました。もしお話することが可能であれば、我々も心構えが出来るのですが……」


 理由があるのは分かる。

 しかしながら、男性近衛騎士ではどうして大魔法士があのようなやり取りをしたのか、理解することが出来なかった。

 当然、執事とメイドにも聞かせていい話なら、という注釈も付くだろう。

 けれど優斗は平然とした様子で問いに答えた。


「ちょっとした確認作業だ」


「確認作業……ですか?」


「あんな違和感だらけの状況で、リヴァイアス王から声を掛けられたからな。さすがに確認くらいはする」


 商談が始まる前、それこそ到着した時から優斗には違和感があった。

 いや、違和感というよりは奇妙だったと言うべきだろう。


「何から話すか悩むところだが……。とりあえず僕のリヴァイアス王に対する暴言に反応した侍従から怒りの視線を向けられた時、不思議に思わなかったか?」


「不思議……ですか?」


「そうだ。僕達の前に現れたのが本当に横暴な王であるなら、一人ぐらいは理解してくれてもいいだろうに」


 誰か一人くらいは納得するだろうと思っていた。

 けれど背後に控えていた侍従が全員、優斗に怒りの視線を向けている。


「随分と奇妙なことだと思わないか?」


「それは……そうですね。言われてみれば確かに」


 男性の近衛騎士は素直に頷く。

 優斗の暴言に誰も納得していなかった。


「ついでに言えばリヴァイアス王もそこで失態を犯した。僕が侍従諸共貶した瞬間、あの一瞬だけは素を見せた」


 庇うような言葉を使って、優斗に反論しようとした。

 だからリヴァイアス王の態度や侍従の反応、そして現れた素の反応。

 随分とあべこべな印象を受ける。


「今回の一件、僕は敵味方を問わずに全員を嵌めている。そのおかげでリライトがリヴァイアス王に負ける原因は把握した」


 そう、原因については先ほどマルスにも話したように分かっている。

 誰が何をしたのか、何があって情報が漏れているのかも。


「一応は当初の目的は果たしたわけだが……、だからこそ着地点が分からない」


「着地点が分からない……というと?」


「どうしてこの事態を引き起こしたか。そして結果をどうしたいのか、だ」


 優斗はここで、話し相手の近衛騎士から視線を移す。

 そして女性の近衛騎士……ではなく二人の存在に声を掛けた。


「僕がお前達がいる中で話しているのは何故か、理解しているか?」


 見据えた先にいるのは執事とメイド。

 優斗がこの世界で見てきた人間の中で、珍しく褐色の肌と銀髪を持っている二人。

 おそらく歳は二つか三つ、優斗より下だろう。

 兄妹か親戚の類いだろうと思いながら質問をする。


「正直に答えて欲しい。お前達にとって、リヴァイアス王とはどんな人間だ?」


 何気ないように訊いたこと。

 執事とメイドは無表情のまま困ったような様子を見せるが、それでも問われたことに対して答える。


「我々にとっては敬愛すべき偉大な王だ、と。そう思っています」


「……私も同様です」


「次いで質問だが最近のリヴァイアス王はどう思う?」


「…………っ」


 間を置かずに次いで問われたこと。

 考える時間すらなく、抱いている感情そのままの反応を示した執事とメイドに、優斗は納得の仕草を取る。


「なるほど。おかしいとは思っているわけだな」


 少なくとも執事とメイドはおかしいと思っている。

 敬愛すべき偉大な王であるのに、最近はおかしいと感じている。


「僕も同感だ。だがそれは、おそらくお前達が考えているようなことじゃない」


 優斗が同調するように言ったこと。

 何を言っているのか、部屋の中にいる全員が疑問に思う。

 皆の反応を見た優斗は、説明を端折ったわけじゃないと思いつつも言い直す。


「力に溺れたわけではないだろうし、お前達を道具扱いしているわけでもない。こう言えば分かるか?」


 瞬間、執事とメイドの表情が僅かに崩れた。

 だが、すぐに無表情へ戻すと視線だけでも分かるほど警戒する。


「いやいや、どうして警戒するのが今なんだ? 僕はリヴァイアスが何をやっているか原因を突き止めた、と言ったはずだ」


 まさか冗談だと思われていたのだろうか。

 今日は随分と軽んじられる日だな、と優斗は思う。

 近衛騎士二人も突然の展開に動揺を隠せない。

 女性の近衛騎士が確認を取る。


「……ユウト様? 一体、どういう……?」


「この二人はただの執事とメイド――ではなくて、この一件の中心人物だ」


 だからわざわざ、この場に連れてきた。

 目に付いたから指示した、というわけではない。


「随分とごちゃごちゃとしてきたから、色々なことを順を追って説明しよう」


 優斗はそう言うと、二人に座るよう指示した。

 執事とメイドが客人と同じテーブルに着くことは本来あり得ないが、現状があり得ないことだらけ。

 腰を据えたほうがいいと判断したのか、指示通りに座った。


「とりあえず、そこの二人。名前を教えて貰いたい」


「ロレン・ヴァイドと申します」


「ロニス・ヴァイドと申します」


「二人は兄妹か? 見た目的には十五歳前後だと思っているんだが……」


「はい。私が兄であり、今年で十六歳になります。妹のロニスは一つ下です」


「昔から城で働いているのか?」


「三年ほど前から妹共々、働かせていただいております」


 警戒しながらも素直に答えるロレンに、優斗は苦笑いを浮かべた。

 別に取って食うわけではないのだから、そこまで警戒されるのも困ったものだ。


「まずはお前達のことについて、目を付けた理由を教えておこう」


 おそらく近衛騎士達も、座っている二人も気になっていることだろう。

 優斗がどうして、何を察すれば二人に辿り着いたのか、を。


「ロレンについては、出会った瞬間からだ」


「……えっ? 出会った瞬間からというと、お出迎えした時でしょうか?」


「そうだ。お前はほんの少し、覗き込むように見据える。近衛騎士と僕、二度連続であれば癖かと思う程度だろうが、妙だと思ったからこそ目を付けた」


 普通は気付かないだろう。

 気付いたとしても、癖の一つで済ませるのが当たり前だ。

 だが普通でもなければ、当たり前だと流さない人間が相手だっただけのこと。


「それと商談中に服の擦れる音は気を付けているようだが、もう一つ気を付けたほうがいい」


 そう、彼が原因だと断定した理由はこれが一番大きい。


「世の中、空気の揺れを感じ取る人間もいる」


 そう伝えた瞬間、執事とメイドが唖然とした視線を向けてきた。

 表情はあまり動かないが、この二人の視線は感情を雄弁に語っていると優斗は笑いそうになる。


「ロニスは単純で、背後に立っているからといって見過ぎだ。僕が警戒している場合、背後だろうと注視されれば簡単に気付く」


 こんな訳の分からないことを感じ取る人間に、出会ったことがないのだろう。

 心の底から意味が分からない、といった視線を向けられる。


「二人が似ている容姿であり、僕を優先的に対応すると言っていたこと。そこに不自然な行動も加味すれば、当たりだと判断されるのは当然じゃないか?」


 優斗が語ったことについて、ほとんどの人間は理解出来ない範疇だろう。

 気配だの視線だの、空気の揺れだのを視界に入れることなく察してくるのだから。


「あの、ユウト様。結局、どうしてそんなに早く原因に気付けたのですか?」


 そこを話していない。

 なので女性の近衛騎士が訊くと、優斗は分かりやすく話し始めた。


「僕がリヴァイアス王国の話を持ってこられた段階で、疑った可能性は大きく三つ。裏切り者がいるか、的確に資料を集めているのか、思考を読まれているのか。この三つだ」


 これは常識外を選択肢に入れられるなら、誰であれ分かる理屈。

 大枠で考える可能性としては、こうなるだろう。


「一つ目に言った裏切り者は違った。この場でそんなことをやった人間がいれば、即座に僕が見抜く。加えて全員、僕が関わった直後からアリーの指示で監視を付けていたから、やってないことは把握済みだ。あとは他国も大抵が同じことになってることから、裏切り者の線はないと言い切っていい」


 全ての国に裏切り者を仕込ませるのは難しいだろう。

 となれば、あり得ないと断言出来る。


「二つ目に言った的確に資料を集めていることも、毎度となると可能性は限りなく低いが、完全にないとは言い切れない。そうなると三つ目の思考を読まれていることが最も疑わしいが、断定は出来ない」


 可能性とは可能性なだけで、事実とは異なる場合もある。


「というわけで二つ目か三つ目か判断するため、資料を改竄して罠に嵌めたわけだ」


 あまりにも普通に言ったが、先ほど聞いてなければ近衛騎士とて衝撃で顎が外れていただろう。

 何故なら優斗は敵味方問わず罠に嵌めたと言っていた。

 つまりリヴァイアス側だけでなく、リライト側も罠に嵌まっている。


「彼らが忙しそうに再計算していたのは、こちらが嘘の数字を恣意的に流したからだ。当然、リライトに残った彼らの仲間はこちらが抱き込んで協力者にしている」


 さすがに優斗とアリー、クリスの三人で仕掛けるには手が足りない。

 というわけで、リヴァイアス王国に来なかったリライトの人員は漏れなく協力者。


「まあ、アリーとクリスには手間を掛けさせたが」


 話が来た直後、二人にはすぐに動いて貰った。

 資料の再検討を始めると言ったドロニス達を罠に嵌めるため。


「しかし相手がそれを分かった上で、取引した可能性は残っているんじゃないでしょうか?」


「いいや。相手が正確な資料を持っていた場合、取引は成立しない。何故なら間違った資料を持つリライト側は、彼らの要求を理不尽と思うからだ。そう思ってしまうように数字を弄った」


 くつくつと優斗は笑う。

 思い通りの結果になっているから当然ではあるが、それにしても笑みがあくどい。


「算出するための数字が間違っているのなら、最低限の利益確保を求める利率さえ間違ってくる。今回の場合、最低限は本来より高く算出されている」


 優斗は心底楽しそうに近衛騎士達に問い掛ける。


「さて、ここで問題だ。リヴァイアス王の交渉は、どうだっただろうか?」


「リライト側は負けたと思った交渉になっています。けれど取引自体は成立している、ということは――」


 優斗の言いたいことが分かって、呟いた女性の近衛騎士が明るい表情を浮かべる。


「裏切り者はいません。かといって正確な資料を収集しているわけでもない。となると残りは一つです」


 女性の近衛騎士の言い分に優斗は一つ、頷く。


「リヴァイアス側は相手の思考を読む何かを……いや、はっきり言おう。十中八九、相手の思考を読む神話魔法を使っているはずだ」


 その可能性を思い付くことは、優斗には簡単だ。

 何故なら、似たような人物に出会ったことがある。


「魔法陣がどこにもなかったことから、未来視を持つトラストの勇者と同じだろう。独自詠唱による神話魔法の魔法陣が、眼球に刻まれているんだろうな」


 唯一違うのは、上手く操れている点だ。

 なので優斗も疑いはしたものの、気付くのは少し遅れてしまった。


「そして、どれほどのことが出来るか。ある程度把握しているつもりだ」


 ここから先は完全に予測の世界になる。

 だというのに、この場に存在する化け物は簡単な問題を解き明かすように自身の予測を語る。


「対象はおそらく一人から数人程度。思考の送受信は出来ず、あくまで本人の受信のみ。そうでなければ、ロレンが動く必要はないからな」


「……確かに。動くということは、思考を伝えられないということですよね?」


 女性の近衛騎士の合いの手に優斗は頷く。


「商談の場においては、相手国の背後に立ってリヴァイアス王にハンドサインを送る。交渉の基本はイエスかノーだろうし、数字は手で示すだけで事足りるはずだ」


 だからドロニスの背後にロレンは立っていた。

 リヴァイアス王が見る方向は同じだからドロニスを相手にしているように見えるが、実際はその背後にいるロレンの動きに注視していたわけだ。


「相手の思考を読み、自らの思考を相手に送ることが出来るのなら、動くことはリスクにしかならない。しかしリスクを犯す理由となると――自らの思考を相手には送れないと分かる」


 これがここ最近、リヴァイアス王国で起こっていたこと。

 相手の国の世話をする、という理由で思考を読める執事とメイドを相手国に付け、彼らの背後に立っている二人のどちらかにリヴァイアス王は情報を貰って交渉をしていた。


「随分と卑怯な……という考えはおかしいでしょうか?」


 女性の近衛騎士の言葉に執事とメイドの身体ほんの一瞬、固くなる。

 けれど優斗が鼻で笑い飛ばした。


「立派な策略に対して、文句を言うのは筋が違う。交渉中に相手の思考を読んではいけないと、どこかに書いてあるか?」


 そんなことを言われるのなら、優斗やアリーですら駄目になってしまう。

 揺さぶり、感情を引きずり出して、相手の思考を読み切ろうとするのだから。


「加えて言うのなら、気付けなかった相手が悪い。僕のようなでたらめの権化である『大魔法士』は信じるのに、それ以下である思考を読む事象を思い付かないほうがどうかしている」


 常識の枠外にいる大魔法士が存在することは理解しているのに、それ以下の思考を読む神話魔法を可能性にいれないほうがおかしい。


「それにお前達二人は、大魔法士である僕の思考が読めなくて諦めただろう?」


 当然のように優斗が問い掛ける。

 すでに二人が思考を読めると断定しての質問に、ロレンとロニスは息を呑んだ。

 否定をする、冗談だと笑う、何をおかしなことを言っているのか。

 本来であれば反論しなければならないことを二人は分かっている。

 けれど、それを許さないのは一重に優斗の態度と表情だ。

 今まで誰も気付けなかった、切っ掛け一つ分からなかった事態に対して簡単な出来事だと言わんばかりの物言い。

 そして語ったことが事実だと分かりきったような言い方。

 絶対の自信を窺わせる表情に、何を言い返したところで無意味だと分かる。

 だからロレンとロニスはぎゅっと拳を握った後、素直に頷いた。


「……その通りです、大魔法士様」


「我々の無作法、どうかお許し願います」


「被害を受けていないのだから、許すも何もない。僕は対策を取っていたからな」


 そう言って優斗は胸元からネックレスを取り出した。

 今朝、アリーから渡された和泉作成の魔法具がそこにある。

 女性の近衛騎士が興味深そうに尋ねた。


「ユウト様、それは?」


「和泉が作った魔法具だ。魔法の影響をある程度、断てる魔法具らしい」


 親友が作ったので問題ないとは思っているが、それでも通用しなかった場合は対魔法に強い精霊術で防ぐので問題ない。

 さらに防げなかったとしても、どうにかする手段は持っている。

 今回のようにあらかじめ情報があるのなら、先手を打つのは普通のことだ。


「ユウト様は、原因をほとんど読み切って動いていたんですね」


 様々な状況を考えていたとはいえ、ほんの数十分同席しただけで大抵のことを解き明かすなんて。

 どれほど異常な洞察力を有しているのか、女性の近衛騎士は尊敬の念を持つ。


「その場その場で確認しないといけないことも多いから、断定は出来なかったが……まあ、読んでいたと言われても間違いないか」


 というより原因の特定だけで終わらせたかったのだが、別に面倒なことがあった。

 しかもそれがリライトに関わることではなく、自身に降り掛かる可能性が高い。


「次にリヴァイアス王のことだが……会議が始まる前、一つ気付いたことがあった」


 この国の王がした行動、態度こそ優斗が悩む要因だ。

 今度はその説明を始める。


「リヴァイアス王は入室する前、数秒止まって大きく息を吸って吐いた。つまり深呼吸をしたわけだ」


「そんなの、どうやったら気付けるんですか?」


「音と気配で。まあ、近衛騎士ならいずれ出来るようになると思う」


 足音は皆、聞こえていただろう。

 けれど扉の前で止まったことに、優斗は疑問を持ち察しようとした。


「さて、ここで質問だ。ロレンはどういう時、そんなことをする?」


「緊張している時ですね」


「ロニス。それ以外には?」


「えっと、気持ちを切り替える時……ですか?」


「今、言ったことが妥当だろうな。僕も同じようにやる」


 大抵の人間はそうだろう。

 落ち着きたい時、何かを変えたい時に深呼吸をする。


「だけど本当に馬鹿な奴が扉の前に立ったところで、そんな動作をするか?」


 馬鹿は何も考えない。

 自分の行動のおかしさも、そこに付随するトラブルも気にしない。


「わざわざ扉の前で立ち止まり深呼吸をした人間が、あれほど馬鹿な王だと僕は信じられない。少なくとも疑うべきだと思った」


 登場前と登場後に印象の違いがある。


「次いで商談の動き。長々と会話を交わし、言葉を交わし、交渉するのなら分かる。けれどあれほど一方的に言い当て、早々に終わらせようとした」


 それをどのように捉えるか。

 普通の人間ならば傲慢だと言うだろう。

 だが、


「長年、この国で商談をしている王にしては奇妙だ。あんな態度を取れば、いくらリヴァイアス王国であろうと今後に響くことは分かっているだろうに」


 その程度も分からない人間が王であるはずがない。

 今まで、この国で交渉してきたはずがない。


「しかもあれだと、わざわざ〝裏技がある〟と教えているようなものだ」


 まるで見せつけているようだ、と。

 優斗は感じた。


「城には三年前から働き始めたと言っていたが、お前達の能力はいつ知られた?」


「……十年前です。我々は孤児ですから」


「なるほど。出会いとしては十年前で、働き始めたのは三年前。お前達が能力を使って補佐を始めたのは半年前か?」


「その通りです」


 頷いたロレンに対して、優斗は再度なるほど……と呟く。


「これほど奇妙なことがあったおかげで判明したことがある」


 暴言を吐いて優斗が確証を得たいと思ったこと。

 それは一体、何なのか。


「心変わりしてしまった王であれば、入室前の行動は矛盾だ。しかし賢王であれば商談中の言動はおかしい。だとしたら、こう考えたほうがすっきりする」


 あべこべな印象と、あまりにも不可思議な行動。

 二つの奇妙な点を線で結ぶとすれば、どのような答えが一番適当だろうか。


「彼は今でも、賢王だということ。臣下にも本心で慕われている。だが――」


 優斗は注目させるように指を一本立てて、自身が出した答えを伝える。

 それは、


「――リヴァイアス王は目的があって演技をしている」





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