第166話 first brave:主役と端役

 

 三人が同時に駆けた。

 “堕神”の欠片が動こうとする。

 けれど優斗が風の精霊を操り、風の壁を作り上げた。

 その隙を逃す三人ではない。

 一投足に通り抜け、ジュリアが消えていった通路へと到達し、後を追うように走っていた。

 彼らの姿が見えなくなると、優斗は風の壁を解除する。

 一度敵対したことで襲ってくるかと思ったが、そうでもなかった。

 黒い人型のような物体は、一向に動こうとはしない。

 

「邪魔にならないか?」

 

「気にしなくていいよ。何もさせないから」

 

 ニアの気遣いに優斗はさらっと答える。

 彼女が待っていると言うのなら、あんな物体に一切手出しをさせない。

 自分はヒロインの守りを任せられた。

 ならば傷一つ付けずに守ってみせる。

 その時だった。

 

「全員で掛かると思っていたが、これも想像外だ」

 

 拍手する音が響いてきた。

 思わず優斗がごちる。

 

「……似たような登場の仕方をしてくるな」

 

 拍手する方向をみれば、そこにいるのは壮年の男性。

 コツ、と足音を鳴らしながら優斗達に近付いてくる。

 

「誰だ?」

 

「ジュリアの父、と言えば分かり易いか?」

 

「ああ、十分なほどに分かり易い」

 

 登場シーンからして親子そっくりだった。

 ジュリアの父は“堕神”の欠片を従えるように前へと出る。

 

「感動のシーン、結構なことだ」

 

 まさしく勇者のようだった。

 物語のようで、後生へと継がれる物語となるだろう。

 ……彼らの思惑通りに進めば、だが。

 

「どうして出てきた。ただの馬鹿か?」

 

 優斗が挑発するように言った。

 従えているものに絶対の自信でもあるのだろうか。

 それとも、他に何か理由があるのだろうか。

 どちらにしても自分の前に出てくる、ということが理解できない。

 しかしジュリアの父は笑みを零し、

 

「大魔法士。その力をこの目で見ておこうと思っている。後に役立つかもしれん」

 

 呆れるようなことを宣った。

 

「……本当に馬鹿馬鹿しい」

 

 事実、優斗は呆れた。

 頭がおかしいこと、ここに極まれりだ。

 

「圧倒的な力があると知っているんだろう?」

 

 目指していた者と同等なのだから。

 

「分かっているはずだ。ここにいるのは“化け物”だと」

 

 人外と呼ぶに相応しい。

 だからこそ最強を名乗っているのだから。

 ジュリアの父も頷いた。

 

「国すら壊す異常の存在、それが君だ。我々の狂気の野望の礎がどれほど通用するか、確認したい」

 

 余裕すら感じられるほどの態度。

 それほど自信を持てる存在らしい、“堕神”の欠片とやらは。

 だが、

 

「…………はっ」

 

 優斗は鼻で笑った。


「この程度で、か」


 だとしたら随分と浅く、愚かで、愚劣愚鈍きわまりない。

 足りなさすぎる。

 あまりにも満ちていない。

 馬鹿らしくて短慮としか言いようがない。

 

「この程度で狂気の野望か」

 

 だから目の前にいるものが自信になるなど、おかしい。

 

「この程度で異常の存在か」

 

 どこをどう考えればその思考に辿り着く。

 

「……ははっ」

 

 くつくつ、と。

 笑いがこみ上げてくる。

 

「……残念すぎる」

 

 段々と耐えきれなくなり、けたけたけた、と。

 げらげらげら、と。

 ひたすらに笑う。

 腹が捩れそうになった。

 なんとトンチンカンなことを言ってくれるのだろうか!

 

「な、何がおかしい!」

 

 急に笑い出した優斗が気味悪くて、ジュリアの父が声を張る。

 自分達がやって来た所行を笑うなど、恐怖はされども笑われることなどありえない。

 しかし優斗は涙が浮かんだ眦を擦り、

 

「いやいや。面白いことを言われたもんだから、さすがに笑っちゃったよ。まさか『無敵』を作ろうとする者が、何も分かっていないとは思わなかったから」

 

 これこそ想定外だ。

 

「あ~、恥ずかしい。こんな馬鹿にあれこれ言ってたなんて」

 

 道化師になった気分だ。

 同じ二つ名のはずなのに、思い描いている強さがまるで違うのだから。

 

「答え合わせをしてあげようか、ノーレアル。どうせ今日でお前達は終わるんだから、からかうのも一興だし」

 

「……君が終わらせるとでも言うつもりか?」

 

「まさか。僕がどうこうする問題じゃないし、必要もない」

 

 友人を助けた以上、優斗が為すべきことは終わってる。

 

「正樹がお前達を捕まえると覚悟して修達が手伝ってる。ご都合主義が三人もいるんだから、むしろ憐憫の情さえ持ってやってもいいぐらいだね」

 

 優斗ですら相手にしたくない。

 “異世界の勇者になった”という破格の運命力を持った三人を相手にするなんて。

 

「……いいだろう。聞こうではないか、我々が分かってないと言われる理由とやらを」

 

 ジュリアの父が応答する意思を持った。

 確かに『始まりの勇者』すら知っている大魔法士ならば、自分達が知らない情報も知っていそうだ。

 ならば情報を引き出すのも一つの手。

 しかし、

 

「随分と聞き分けのいいことだけど……自分達の残念具合を知るだけだと思うよ」

 

 彼の言葉に対して、優斗は冷酷に“嗤った”。

 何だかんだで友人を道具扱いしていた奴らだ。

 少しぐらいストレス発散してもいいだろう。

 だから嘲るように言い放つ。

 

「お前達が持っている文献に載っていなかったのか? 『始まりの勇者』や『大魔法士』はどれほど異常な存在なのか、と」

 

 同等である大魔法士のお伽噺は、竜を倒したり魔王を倒したりはしてる。

 強い攻撃はあれど、どれくらいの威力なのかは描かれていない。

 おそらくは文献とて同じなのだろう。

 

「ああ、そうか。分からなかったからこそ、あの程度で済ませているのか」

 

 だから“修を狙わなかった”。

 正樹が『始まりの勇者』になれると信じることが出来た。

 優斗は訝しげに自分を見ているジュリアの父に問い掛ける。

 

「狂気の野望と称する割には、どうしてうちの馬鹿を狙わなかった? “勇者の刻印”を継承するのはリライトの勇者だ。偶然だろうが偶々だろうが引き継いだ以上、『始まりの勇者』を作るに最適の存在だろう?」

 

「……ふっ、そんなことか。我々が出した結論は、“勇者の刻印”とは神話魔法を使えるようにするもの。ただ、それだけだ。故に国を守る為に国外へと滅多に出ない『リライトの勇者』をわざわざ狙う必要はない」

 

 ほとんど確実に神話魔法を使うことが出来るリライトの勇者。

 その要因が“勇者の刻印”だとノーレアルは推測付けた。

 確かに使えるようにさせるのは魅力的だ。

 ただ“その程度”ならば、こちらとて神話魔法の言霊を得ればいいだけ。

 ならば些細なものなど雑多として切り捨てる。

 

「良い線だが、違うな」

 

 しかし優斗は軽く否定した。

 

「歴代の勇者は神話魔法を一つや二つ、使える能力があった。それを“勇者の刻印”が教えたに過ぎない」

 

 修は言っていた。

 “勇者の刻印”が使えると教えてくれた、と。

 

「あれの使い道は二つだけだ。使用した魔法のブースター的存在であることと、もう一つ――セリアールにある既存の魔法、全てを教えるものだ」

 

 そして二つのうち、後者が最重要。

 

「気にならなかったか? 大魔法士の独自詠唱による神話魔法と同等のものは何なのだろうか、と」

 

 言って優斗は首を捻った。

 

「いや、それとも魔法を創れたからこそ分からなかったか?」

 

 独自詠唱の魔法が専売特許ではないと言ったジュリア。

 だからこそ勘違いしたのかもしれない。

 

「……何が言いたい。我らとて大魔法士と同様に魔法を創り――」

 

「僕が幾つ、独自詠唱の神話魔法を使えるか知っているか?」

 

 遮るように優斗が尋ねる。

 若干、不機嫌な表情になったものの、ジュリアの父は答える。

 

「おおよそ五か六……多く見積もって十。最悪ならば二十程だろう」

 

 狂気と執念が創り上げた自分達の魔法。

 気が遠くなるほどの経緯を以て創られたものだが、大魔法士と呼ばれるものならば二桁に乗るかもしれない。

 しかし優斗はくすくすと嗤う。

 

「まあ、答えてもらったところで悪いが正解はない」

 

 自分自身ですら把握出来ていない。

 出来るわけがない。

 

「大魔法士が神話魔法を創る際、必要なのは神話に届くだけの威力を想像し、見合う言霊を紡ぎ、ぶっ放す。ただそれだけだ。丹精に創り上げているわけではないし、状況によってはその場で創る。昔から言われている“独自詠唱の神話魔法を操ってる”……というのは正確じゃない。実際は想像出来うる限りの神話魔法を放てる」

 

 あらかじめ創ったものを放っているだけではない。

 いきなりのアドリブで創れる。

 そう、ただ異常なだけじゃない。

 異常過ぎるからこその最強という意がある。

 

「ジュリア=ウィグ=ノーレアルにも一度、見せたはずだがな。考えを固めた後では、取るに足らない問題とでも思っていたか?」

 

 あくまで同等であって、重要視していないからこそどうでも良かったのだろう。

 

「ここで振り返れば、単純な疑問が浮かぶ。無数の神話魔法を使える大魔法士に対して、始まりの勇者はどうなんだ? まさか誰にも負けない剣技に国を壊せるぐらいの神話魔法を加えれば無敵だ、と?」

 

 言いながらも、間違ってはいないと優斗は考える。

 

「確かにそんな奴がいれば世界で一番強いだろうし、誰にも負けないだろう。無敵だと思っても間違いはない」

 

 あくまで常識の範囲で考えれば、十分すぎるほどに無敵だ。

 

「だが本当の無敵なんて馬鹿げた奴はな、想像の限界を三段跳びで軽々超える存在だ」

 

 優斗だって出会わなければ分からなかった。

 あんな人間がいるだなんて普通は信じられない。

 

「考えるまでもなく無理だと、世界中の誰もが却下できるほどの破天荒な想像で丁度良い」

 

 誰もが望みながらも無理だと思うこと。

 それを叶えてしまうのが“無敵”だ。

 

「無敵の勇者を作ると言っている割には、そんな常識に囚われているなんて――甘いにも程がある」

 

 別に無敵がどうでもいい、というのなら知らなくてもいいだろう。

 けれど、わざわざ作ると言った奴らが知らぬ存じぬでは通用しない。

 

「枠に収めた中での無敵とは本当に滑稽だな」

 

 くすくすと優斗は嗤う。

 

「だから教えてやる」

 

「……何をだ?」

 

「確認したいんだろう? 大魔法士の強さを」

 

 そして知りたいのだろう。

 相並ぶ無敵の強さを。

 自分達が創り出そうとしている、頂に立つ強さはどれほどなのか。

 

「先に言っておくが、後悔はしておけ」

 

 わざわざ出てきたのはそっちだ。

 甘い見通しで、どうにかなると思っているのはお前らだ。

 

「セリアールに来て一年と少し。しっかりと把握はしていないし、理解しているとも思わない。けれど――」

 

 引き継いだからこそ、言ってやる。

 

「最強の『大魔法士』を舐めるなよ」

 

 “その程度”で通用するか確認する?

 最強を名乗った存在を侮るのも大概にしたほうがいい。

 

「お前らが望んだ“無敵”。その同等である“最強”」

 

 同じ高さに立つからこそ、

 

「どれほど常識外なのかを――見せてやる」

 

 言い切った瞬間、空気が張り詰めた。

 優斗から強大なプレッシャーが溢れ出てくる。

 見据えた先は“堕神”の欠片。

 

「神だか何だか知らないが、この場に置いては端役でしかない」

 

 いきなり出てきたところで関係ない。

 大層な名前だとしても、どうでもいい。

 

「表舞台に立てると思うな。正樹とニア――主人公とヒロインに指一本、触れること叶わないと知れ」

 

 今、この場においては格が違う。

 

「端役は端役が相手をしてやる」

 

 所詮は敵役にすらなれない。

 正樹の物語においては既に主人公がいて、ヒロインがいて、敵がいる。

 残りはその他大勢だ。

 

「要するに」

 

 優斗は九曜を抜いて言い放つ。

 

「お前は“王道”の邪魔だ」

 

 

       ◇      ◇

 

 

「勇者に勇者に勇者。異世界の勇者三人が揃い踏みって、なんか凄いよね!」

 

 走りながら春香が笑みを零す。

 修も正樹も素直に頷いた。

 

「勇者しかいないパーティっつーのも、変なもんだな」

 

「そうだね」

 

 三人いて全員が勇者。

 正直、ゲームだったら心強すぎる。

 

「それに無敵の勇者だって! 憧れるなぁ、そういうの!」

 

 心をくすぐる。

 作り物だったり、夢物語の存在が実際にあるのだから。

 すると修がからかうように、

 

「あっ、春香。お前はぜってー違うから。っていうかサブキャラってのをしっかり覚えてろよ? これは正樹の物語なんだしな」

 

「サブキャラって酷くない!?」

 

 春香のツッコミを聞いている正樹も微笑む。

 ただ、

 

「ボクの物語、か」

 

 ずっと彼らはそう言ってくれた。

 正樹の物語だから、と。

 きっと自分の意を汲んだ動きをしてくれてたのだろう。

 

「修くん」

 

「ん? なんだ?」

 

 でも、ちょっと違う。

 正樹の物語だけだったら、きっと修は来ていない。

 ジュリアが言っていた。

 リライトの勇者は“国を守る者”。

 こと、今回の状況に置いて修はリライトにいることこそ正しい。

 優斗さえ動けば、大抵の状況は覆るのだから。

 何よりも優斗が論理的に考えれば、修を来させるわけがない。

 でも、この場に修がいるのはどうしてだろうか。

 最強の存在が動いて尚、リライトの勇者である内田修が動いている……その理由。

 

「物語はもう一つあるよね?」

 

 彼も――主人公だから。

 

「まあ、な」

 

 修は頷く。

 正樹の考えは間違ってない。

 

「……名乗るんだね?」

 

「ああ。とっくに覚悟は出来てんよ」

 

 ずっと前から心は定まっていた。

 

「あいつも言ってたろ? 相並ぶって」

 

 自信満々に。

 それが事実だと言わんばかりの傲慢さで言ってのけた。

 

「そろそろ、追いついてやんないといけねーじゃん。半年も一人にさせちまったから」

 

 優斗が『大魔法士』の二つ名を得て、もう半年。

 “最強”の意を持ち、対外的にも認められている。

 だけど自分は違った。

 あくまで仲間内に理解されているだけ。

 

「言葉だけじゃなくて、互いに分かってるだけでもない。相応の立場を、俺も名乗ろうと思う」

 

 リライトの勇者では足りない。

 及ばない。

 届かない。

 けれど、

 

「その為に必要な二つ名が見つかったから」

 

 やっと現れた。

 伝説に並ぶ幻を。

 最強の意と並ぶ無敵の意を。

 

「あいつを一人になんかしない」

 

 自分自身で認めるなんて小っ恥ずかしい。

 どれだけ自信過剰だと思う。

 それでも、

 

「俺、あいつの親友だしな」

 

 同等でいたい。

 寂しさから救ってくれた、宮川優斗と並んでいたい。

 だから修は認める。

 己の存在が何なのかを。

 

「うわぁ、修センパイがなんか格好いい。っていうかホモホモしくて良い感じ。さっきも優斗センパイ×正樹センパイだったし……はっ、まさか三角関係!?」

 

 すると、いきなり春香がシリアスをぶっ壊した。

 思わず修は吹き出す。

 

「なんつーか、俺が言うのも変だけどよ。お前も随分と余裕だな」

 

 一応はボスっぽいところに行くのに。

 けれど春香は元気よく言う。

 

「異世界の三勇者が揃ってるんだよ。こんなのゲームだとレアイベントだよ!」

 

 滅多にあることではない。

 都市を救うことも勇者が揃うことも。

 

「だったら頼むぜ、サブキャラ」

 

「サブキャラ言うな!」

 

 修がぐしゃぐしゃと頭を撫でると、春香がぺしっと手を払う。

 そして二人は正樹を挟むように並びながら笑みを向けた。

 

「なあ、正樹。楽しもうぜ、この瞬間を」

 

「ぼく達は今、最高にファンタジーやってるんだよ」

 

 この瞬間、この時しか味わえない幻想のような物語。

 その担い手は自分達だ。

 くすっと正樹は笑う。

 

「あれだね。修くんと春香ちゃんって慰めるの下手でしょ?」

 

 さっきから二人の様子がおかしい。

 というか、変にコントっぽい。

 でも変だからこそ分かり易かった。

 彼らは今、自分の緊張をほぐそうとしていることに。

 

「大丈夫だよ。覚悟はしてる」

 

 向かう先で起こるは仲間だったはずの少女との勝負。

 

「何を言われても、何て思われていようとも……ボクは進むって決めたんだ」

 

 その為の覚悟だ。

 もう揺れないし、揺らがない。

 あるがままを受け入れる。

 

「……わりい。余計な心配だったか?」

 

「ううん。同じ勇者の二人が優しい人達で良かったよ。凄く嬉しい」

 

 と、その時だった。

 背後から強烈なプレッシャーが押し寄せる。

 

「おお、向こうも動き始めたみたいだな」

 

「あ~……なんていうかさすがだよね」

 

「うわっ、ゾクっとしたよ!」

 

 修が感嘆し、正樹が懐かしさを覚え、春香も感じ取って三者三様反応を起こした。

 

「あの~、修センパイ? なんか『ビビッ』って痺れるような圧迫を感じるけど、これってもしかして……」

 

 あの人だろうか。

 何となく思い浮かぶ人がいる。

 そして修は春香の予想通りに頷いた。

 

「優斗に決まってんだろ。どうせ厨二台詞連発してるぜ、あれ」

 

「本人、この場にいないんですけど」

 

「だからこそファンタジーっぽくね?」

 

「どこまでバグキャラなの!?」

 

「相変わらずだね、優斗くんは」

 

 いつでも変わらずとんでもない。

 こっちもこっちで到着地点が見えてきた。

 通路の終着点には扉があり、その中はまだ見えないけれど“いる”のが分かる。

 修と春香が正樹の肩を叩いた。

 

「決着、つけるんだろ?」

 

「そうだね」

 

「ジュリアっての以外は気にしなくていい。俺と春香で全部、シャットアウトしてやる」

 

「任せてっ!」

 

 胸を張って自信満々に言う二人に正樹は頷く。

 

「分かったよ」

 

 そして異世界の勇者三人は揃って、

 

「じゃあ、このよく分からん舞台を終わらせるとしようぜ」

 

「うん」

 

「そうだねっ!」

 

 扉をぶち壊しながら中に入っていった。

 

 

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