ブレイン
@harukaK
第1話 ブレインチップ
20XX年。
「あらゆる負の感情が一掃できる世の中へーーー」そんな謳い文句でブレインチップが発明された。発明者はメリットを説き、チップにより国民の管理がしやすくなると踏んだ政府は全面的な協力を申し出る。
首の後ろに脳内の管理をするチップの差し込み口を作る手術費用は政府が全額賄うとの通告に、医療業界は湧いた。
我先にとブレインチップ埋め込み手術の実施を掲げる医師たち。
怖いもの見たさでブレインチップを導入した者たちは口を揃えて「導入して良かった」と言う。怒りや悲しみ、寂しさ、恨み、そういった全ての負の感情はチップを取り出しパソコンに繋いで自由に消去でき、脳内には自分にとって残したい感情しかないのだから…
次第にチップは普及し、刑務所には収容された犯罪者のチップの操作が認められる。刑務官が犯罪者の脳内の犯罪要素を全て消去することによって、ついに再犯者数ゼロの時代を迎えた。
そんな大きな進化を遂げた世界の片隅の、ほんの小さな出来事…
ブレイン @harukaK
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