愛の形と因果

僕は親を殺して生きてきた。


親はそのまた親を殺して生きて殺された。


この因果はどこかの禁断の果実を食べた愚か者にまで遡るのか、はたまた原猿類を指すのかは定かではないが、生命の因果はこうして紡がれてきた。


死んだら終わりの人生で番を成し子を作り、今現在生きている僕らは猿か愚か者かの愛と奇跡を享受している。


極論的に言えば僕らは子供を作るために生まれてきて、命を削るのだ。


そんな遺伝子レベルの話で今僕は葛藤している。

親を殺した代償を僕が殺されることで償うか、ここでその因果を止めるかだ。


僕は男だ。僕は男の人が好きだ。なんなら好きな人がいる。


そんな僕が僕のために生きようならば所謂末代になるのだ。


LGBTが世間的に認知され始めた中で少子高齢化という事実もまた揺るがないものであり、加速するもの。


それと同時に同性同士では子供が産めないのもまた事実。


だが言おうあえて言おう。


LGBTじゃないかもしれない先祖が猿か愚か者に至るまでに子供を誰と作ったかを思い出せ。


それは間違いなく愛した人だ


何百世代という積み重なった愛と奇跡ははっきり言えばそいつらの我儘だ。


だからこそ言うのだ。愛に形はないのだと。




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説明を近況ノートに追記しました。

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