第4話 難しい言葉を使いたくて…

夢の中は、面白い。全てが霞んでいるけれど、不思議と少しも怖くない。

海底から空を仰いだような、揺れ動く光に合わせて心も踊る。

輝きは私を包むけれど、それを懐抱することはできない。

まるで泡を掴むがごとく、希望への挑戦は徒労に帰すのである。

ただ待っているのは、暗澹たる絶望の底なし沼。

嗚呼、どうして沈まずにいられよう。こんなにも心安らぐ涅槃へと。

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