カメラのフラッシュに浮かんだモノ

野口マッハ剛(ごう)

もう昔のこと

 手短に話す。


 これはバイト時代の話だ。


 あれは有名な心霊スポットに夜中に一人で凸した時のこと。滝の公園で関西じゃ結構有名な心霊スポット。


 撮ったその場で写真が出来上がるカメラを片手に、その公園の入り口付近で夜中に一人で写真を撮っていた。


 どういうわけか、写真が赤く現像されている。僕はおかしいなと何回もスイッチを押す。やはり、写真が赤一色である。


 そして最後の一枚を撮ろうとしてスイッチを押した。その瞬間だった。


 カメラのフラッシュに浮かび上がったのは、人間の白骨化した霊のようなモノ。


 僕は汗が一気にひいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

カメラのフラッシュに浮かんだモノ 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ