タイトルとタグでここまで恐怖を煽る方法があるなんて考えつきませんでした。小説の廃墟を巡る内容ともとてもよく合っていて、発想力がすごいと思いました。
身近にありながら、しかしどこか異世界じみた雰囲気を漂わせる廃墟で起こった、様々な怪異譚です。決して見てはならぬもの、足を踏み入れてはならぬ場所、残留した強い想いなど、それぞれ異なる種類の怪異が一話一話に凝縮されています。廃墟独特の寂寞としつつも切なさの感じられる背景描写も素敵でした。できることなら続きも読みたいです。