第6話 キリがいいので余談を挟みます


あの子は死んで、自分は生きている。

だから、自分は頑張らなくちゃいけない。


こんなもんあほの言うことです。

自分の大切だった者のことを呪いに変えてしまうなんてやめてほしい。


でもそういう状態に陥りやすいでしょう。大切なものを亡くしたときは。

私はまだ近しい人の死というものを体験しておりませんが、

動物に限って言えばたくさん見送ってきました。

死ぬということ。人よりも随分短い時間で生涯を終える。

この子の1年は、私の4年で。

出来る限り幸せな生涯を送ってもらうために尽くさなければならない。


……そんなふうに思いつめるのは、あんまり良くないな、と今さら思う。


彼らが見ている世界には必ず人間がいて、

彼らを扱う人間の良し悪しで、確かに彼らのQOLは変わってくるでしょう。

思いつめて思いつめて、「彼らのために」が「彼らのせいで」に変わる日が来たら。

ねぇ誰が責任取れるんですかね。


背中に傷を作った担当馬のことで報告をしたときに、何を言っても「お前が死ね」としか返してくれなかったOさん元気―?


過換気症候群、通称過呼吸が出る状態で、自分の10倍以上の動物を扱うのは命に係わることなので。

怪我をさせたりしたりするのは目に見えているので、絶対に止めましょうね。


幸い私は大丈夫でしたけれども、私の前後の担当者を軒並み潰してきたOさん。

自分の時間をめいっぱいかけた愛馬のことを「この子が居なければよかったのかな」と前任者に思わせたりしてましたけれども、

そんな感じで職場や家庭ではどうしてるのかな?と、下世話ながら常々疑問に思っていたのですが、先日離婚なさったそうですね。


私が学んだことは、自分が偉そうに振る舞える場所に執着している人間には、

絶対に近づくべきではないということ。

伴侶選び等々で、活かすことにします。


***

余談の余談ですが、100PVを突破したりお星さまがついていたり戸惑いが隠し切れません。そりゃぁ、人目に付けと言わんばかりのアレですけれども。ありがたいことです。

色々思い出しながら、気の済むまでつらつら続けようと思います。

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