おちゃめな一面
父=怖い。
物心がついた時から、父は朝8時頃から23時ころまで家にいない。
夕食を家族4人で囲うのは週末の日曜日だけ。
顔を合わすと、「勉強しろ」「部屋を片付けろ」「漫画を捨てろ」など、
こちらからすると気分の悪くなる事ばかりだ。
そして怒ると稲妻が走るような低い声と奥深い眼力だ。
怖いと思って当然である。
怖い=顔を見合わせたく無いという訳で、当然の様に私は部屋にこもる。
ましてや日常会話など皆無に等しい。
ただ、たまにおちゃめな一面もあった。
おならだ。
気分の良い時に限るのだが、寝転びながら父はおならを大きな音でした後、
足を大きくグルグルと回す。
やったった!ばりの満面の笑みで。
母の突っ込みの後、私が続いておならをして笑う事もあった。
あと覚えているのは、父方の田舎に車で行く途中、
突然ハンドルを足で操作しだし、どや!顔だ。
車酔いもあり、父の冗談に付き合う暇はないのだが。
父が悪ふざけをする時は、いつも子供のような無邪気な顔だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます