コントラストの美しい物語。プロットを見て何度か読み返したくなる作品。

役者を生業にする主人公が、対になるような病弱な兄や、演じる役柄や、その時代に見ていたものや…対比や違和感に似たそれらが、読み進むにつれ少しづつ様子を変えていきます。
読み終えてみれば、あちこちに散らばったそれらが繋がり、コントラストの強いまばらな絵が、一つの作品におさまったような気持ち良さを感じる物語でした。
また、今回は作家同士のプロット交換という形で、最後に下敷きまで読めるのは貴重だと思います。
あれがこんな風に綺麗に組み立てられていて、こうなるのかと、楽しみながら二周目を読むこともできて、とてもとても、良いです…。

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シメオンの聖卓