ある小学校では生徒に決まったノートを持たせるようにしている。

そのノートは最初のページと最後のページをちぎった物。

その学校に入学するときに保護者に説明し必ず持たせるように、とのことだ。

このことは生徒には教えられることはなく保護者がページを千切り

自分の名前を書かせた後に持たせ初登校したときに担任が預かる。

放課後になり生徒が下校すると生徒それぞれの机に

担任が入れてから帰る決まりとなっている。

無論、そのことを聞いた保護者や教師が不思議に思い

理由を訊ねるが決して教えられることはない。

理由以外の何かを聞かされて従うようにしているようだ。

いつから行われているかは誰も知らず、続けなければいけない

一つでもその行動が欠けることのないように。

唯の噂。

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