第二十八話 最後の小競り合いと、レイナスと言う存在。

__中央塔付近。


 ジャニーヌの死体は跡形も無く消えていた。レイナスが火力を上げたため焼き消えたのだ。

 キャリスは激高する事なく、冷静にどうするべきか頭を回していた。ジャニーヌとはそんなに深い仲でもないが同じ二つ名である戦友が殺されたのは悲しいし怒っている。だがそれを爆発させるのは後でいい。

 冷静さを欠けば、雑になる、罠に気づけない、直感が鈍る。致命傷を背負って戦うようなものだと知っている。


 束縛魔法や黒い球体での爆破で攻撃し続けているがまったくレイナスに変わった様子は見受けられない。

 

 ……今までレイナスが攻撃を避けたことは無い。たまに遠くに飛ばされると、多分雷になって雷速で元の位置まで戻ってる、影に耐性は効かない。なのに影の攻撃を受けて平然としてるってことは……。

 核を攻撃しないと意味がないのか、いや、それだと爆発を恐れないなんてことはないし、影で串刺しにされた時に焦るはず……。

 伝説の化け物みたいに命が複数あるんすか?、それでも流石に死ななすぎでしょ。

 まず物理無効と魔法無効のスキル持ち……いや、それだと刺さらないし。


 必死に弱点や突破口を考えながら影を触手の様に操り先端を刃状にしてレイナスの四肢を切り飛ばす。だが切られ、体が崩れ落ちる前に新しい脚が生えてくる。高速再生どころの話ではない。瞬間再生の領域だ。


 ……あいつの身体。化け物みたいに変化しなければ推測はできるんすよ。遠くから大人数で魔力を供給しての命無き魔人形、それなら魔力が続く限り死なないっす、けどこいつは私の知ってる魔人形と全く違うし意思を持ってる、話せてるし……。


「あーもー、わけわかんないすね」


 ただでさえ、周囲はレイナスの噴き出した炎のせいでとんでもない高温。魔法で防御してなければ生身でマグマにダイブしてるようなもの。

 それでも、熱は貫通してくる。こんな炎はキュリスにとって初めてだった。魔法の上からさらに影の防護衣を着こむ。見た目は軍服のまま真っ黒くなっている。

 しかし、熱はまだ貫通してくる。熱湯に使ってる程度にはなっているがこれだけ守っていて熱が通ること自体異常だ。


「こんな、環境で……攻撃も効いてないとか、つらすぎっす……」


「……援軍?」


「え?」


 レイナスが首を傾げてキュリスの背後を見る。キャリスは目が離せない、視界からはずした途端にやられる可能性もある。だが足音は聞こえた。


「キュリスさん!!、応援に来ましたぜ!!」


 再び30名ほどの冒険者が集まってくる、中央塔へ向けて、アドリアーネの事態を知った冒険者がどんどん向かってきているため時間が立てばたつほど集まるのだ。

 キュリスの背後、中央塔の残骸が広がっている場所に三十名が待機して指示を待つ。


「……ここは、いいっす。あんた達は……あー、そうだな、中央塔の捕虜のハーピィを連れ出して逃げてください、私はもうすぐ倒せるんでー……」


 嘘だが、こう言うしかない。ジャニーヌの死体が消えていて良かったと安堵する。

 二つ名二人いてこの惨状なのだ、冒険者ランク10が五十人束になっても無駄死にするのではないかとキュリスは考える。

 幸いレイナスは捕虜を強奪しに来ただけだと言っていたらしい、それなら最悪この都市が消滅することは無い。下手に冒険者が死んではそれこそ、この国が死んでしまう。

 

「キュリスさん……」



「また、援軍……?」


 キュリスが速く行けと、言葉を紡ごうとした瞬間。振り返ったレイナスの呟きと同時に視界に入る。

 レイナスの後方、上空に何かの集団が飛んでくるのが見える。


「あれは……」


 瞬くうちに戦場へと迫り、レイナスの頭上を越してキュリスの近くへ降り立つ、それは50名のエルフたち。


「状況を説明しろ」


 ……国王の要請が通ったんすね……。


 安堵の気持ちと共にこれならやれるかもと、援軍のエルフは再び闘志を滾らせるための燃料となる。

 エルフたちの面構えからそれなりの優秀な戦士が送り込まれてきたんだと解る。状況など、大した情報は全くないがそれでも声を張り上げる。


「全攻撃ほぼ効果なし、弱点不明。敵の攻撃方法は雷や火や、変態して多彩な攻撃をしてくるっす。んで、討滅は現在不可能と判断、封印魔法をこころみたいっす」


 その言葉にエルフ隊長の眉が吊り上がる。

 

「なんだそれは。まるで何もわかっていない上に倒せないから封印とは……」


「せっかくあんた達が来てくれたんすから、無駄にしたくないんすよ。あいつに通じる攻撃は判明してないんす」


 二つ名のほぼ全員の特徴と経歴は抑えてある。影姫キュリス、国を落とすほどの実力者がそういうのならばそうなのだろう、と思いつつも納得のいかないエルフたち。

 攻撃効果なし、を認めるという事は自分たちの魔法までも意味がないと認めるのと同義。自分たちの魔法なら屠れる、と飛び出すことは簡単だがそうして戦況を乱し勝ち筋を無くすことになっては目も当てられない。


「仕方ない……、私たちも束縛と封印で立ち回る。準備ができたら合わせるぞ」


 隊長の言葉が切れると同時に、地面から爆音が響く。だがその音がエルフの耳に届くより早く、舗装された地面を割り砕き飛び出てきたのは口に巨大な鋏のついた大百足。隊長エルフの隣に居た補佐官の真下から現れると同時に顎の鋏で胴体を締め付けながらそのまま空中でUターンして地中へ潜る。長い胴体は地面に埋まったまま、半円が地上に出ている状態。


「シリア!!!」


 驚き飛びのいた隊長らが補佐官のものであろう名前を叫ぶ、同時に再度の奇襲に備え上空へ飛翔するエルフ勢とスキルを用いて飛び上がる冒険者たち、キュリスは真下に影を敷いて空間を断絶する。


「貴様ぁ……!!」


 憎々し気に、射殺さんとするほどのエルフの視線は、なにもしてませんよー、という風なきょとんとしたレイナスを捉える。その場から動いても居ないが、確かにその背後。臀部から地中へと延びる百足の一部が見える。


 再び地中を這う轟音、地面が一直線に割れ、レイナスから生えている百足部分と先端を繋ぐ胴体があらわになり、更にはその先端の口に咥えられているエルフ補佐官が、どさりと雑に放られる。


 落ちたのは百足とエルフたちの中間地点、迂闊に助けに行くわけにもいかず、だが地面に落ちたそれはもう。


「……標的の封印に専念する」


 歪んだ表情が零す言葉は、加えられたまま地中を駆けずり回られたことにより土や岩に当たり原形を留めていない肉塊、エルフ補佐官の死を意味していた。

 平時であれば当然、そんなもの当たろうが傷一つ追わないエルフの防御魔法は百足の鋏により食い破られ機能していなかった。隊長らが気づいたかはわからないが再度の防御魔法と治癒魔法は、腐食性の猛毒を流し込まれ起動することもできていなかった。


「じゃあ、使えるエルフさんも準備していただいて、それ以外の人は全員バックアップの前衛で突撃っす」


 淡々と最良の指示を告げるが、前衛となったものは使い捨てである。未来ある冒険者を死なせる判断。だが封印のためにはこれしかないのだ、エルフの加勢によって手数は足りる。後は頃合いを見て当てるだけ。


 前衛が突っ込んでいく。まずは大百足に向け槍の雨。


「偶像・連突槍ッ!」


 空中に作り上げた無数の槍が大百足の甲殻を突き破り、地面へ縫い付ける。

 百足によって食い破られた地面は足場が悪い、全員飛翔したまま空を駆け、レイナスへと迫る。

 一人が手持ちの魔剣にスキルを上乗せ、両手剣を百足の胴体へ振り下ろす、バツンッと裁断音を発して二分にされる大百足。

 そして振り下ろした冒険者の首へと迫る風切り音、いつの間にかレイナスの臀部から生えた二本目の大百足の鋏がその首を代わりにと両断し、その勢いから空へ舞い上がる生首。

 並みの冒険者ならそれだけで萎縮し恐怖するその光景をただひらすらに無関心、一つのただの情報であると捉えて自分のやるべきことを全うする冒険者達。


「うぉらぁあああ!!!!」


 互いが互いを鼓舞しあう。百足の動きは速い、回避は間に合わないゆえその身を捻ってすんでの所で躱していく。

 百足の処理はもうできない、一番早くレイナスへ到達した冒険者はひたすらにレイナスを切りつける、一度の攻撃で三回分の傷を負わせる魔剣、重撃刃刃ジュウゲキジンバ。だが斬れども斬れども、手ごたえは一切ないのだ。


「くそ、くそっ、くそがぁっ……!」


 肉を切る手応えはあれど切られてる相手の表情は特に変わらない。反応すらしない、大百足の動きだけを目で追ってるレイナスへ向けて何度も何度も剣を振り散らす。いつ、後ろから百足に噛みつかれるのかという恐怖を背負いながら。


 だが数の暴力は強いもの。アドリアーネの精鋭が、あっけなく命を散らしいく仲間の犠牲の果てに。二本目の大百足を引きちぎる事に成功する、攻勢は傾く。


 身体強化を限界突破し、その身に着けるは怪腕童子と呼ばれる呪いにもたとえられる程の怪力をその身に宿す防具、それを着用した冒険者の決死の覚悟で、地に足つけた全力で大百足を掴み、一気に引いて千切り抜いたのだ。

 

 引っ張られたことで態勢が崩れ、目の前で切り刻んでいた冒険者もろとも倒れ込むレイナス。


「わ、あ……」


 声をあげ、起き上がろうとしたレイナスの身体が固定される、首を傾げて見た先には、共に倒れ込んだ冒険者が己もろとも反魔の魔法剣で身体を貫き、縫いとめる光景であった。


「舐めるなよ、化け物が……」


 勝ち取った、と珍しい魔法剣士の職についていた女剣士はレイナスの下で血反吐を吐きながら微笑む。

 それに対し、やはり首を傾げきょとんとしつつ起き上がろうと力を入れるレイナスに、突如黒い鎖が身体と四肢へ一本ずつ巻き付いてゆく。

 魔法の鎖、身体の周囲を若干距離を開けて浮いているように見えるが、しっかりとその効力は発揮している。

 力なく、倒れ伏すレイナス。


「あれ…?」


「ありがとうございました、これで終わりっすよぉ!!!!」

 

 黒鎖でレイナスの両の肘から上が固定され、肘から先は封印による干渉断絶により結合を破壊される。

 さらに断面に重ね掛けられる再生無効、治癒無効、生命封絶の魔法陣。キュリスとエルフ残り30余名から繰り出される封印魔法の多重式。織りなす魔法陣が複雑に絡み合い、さらに一つの魔法陣へと昇華していく。

 次に、足。同じように足の付け根に黒鎖が巻き付き周囲で回転している。膝から先が爆ぜる様に引きちぎられ、その断面は黒く永久に再生が不能にされる、それでもさらに上から重ねる封印と束縛の魔法の嵐。


「たて、ない……」


 四肢を刈り取られ、その胴体は繋がったままだが同じように黒鎖で封印されている。身動ぎすら許されない、極限の絶対魔法。

 魔導の祖たるエルフ30名の全力と人類最高の封印を得意とする二つ名キュリスによる〈封鎖縛命〉。魔王すら敵わない、その存在ごと断絶される消滅封印である。


 通常の封印は文字通りの封印、どこかにその存在がありそれを縛るための魔法である。だがそれでは足りないと判断したキュリスはエルフと共に、神にも至る複合混成術式の創造を試みた。勿論失敗しないことはわかっていた、キュリスは陰と陽の魔法使い、影はその副産物であり、その本懐は陰の封印と陽の消滅にあるからだ。

 そして成功したこの魔法は、前述した通常封印ではなく。死そのもの。もはや封印の定義を超えるが、その存在の断絶消失を持って干渉不可の封印とすること。死こそが生に干渉できず縛る封印である、との思想が込められた。


 その結果。レイナスの全身は黒く染まり、臓器の活動も停止している。当然息も無く眼も動かない。干渉断絶のため風で髪すら揺れない。

 そのまま黒鎖と魔法陣が徐々に身体を消し去り、最後に首……そして、全てが消えた。

  

「……………」


 最後まできちんと効力を果たした、黒鎖はだんだんと小さくなり蝋燭の火の様に消えていった。

 正しい手順で消えた黒鎖にようやく術者は全員、安堵した。


「壊されはしなかった……これで報いたか、シリア……」

 涙が零れ落ちる。深い仲だったのだろう、そんな隊長を残った隊員達が見守っている。

 

「はぁあ……疲れた、なんか泣きたいっす……」


 地面へ身体を放り出してぼんやり空を見上げる。


 重軽傷者ほぼ全員、死傷者多数。エルフも冒険者たちも大勢死んだ、ユーリウスもその身を一度は壊された。二つ名の死者もでた。

 国家間大戦並みの被害。


 疲れた頭でどれくらいの命が消えたか考えるキュリスの傍にエルフ隊長が立つ。

 気づいて見上げるキュリス。


「やはり二つ名はそこそこやるようだと、言っておこ………う?」


 言葉尻が、恐怖で間延びする、ありえないから。

 そこから足音が聞こえるなんておかしいから。

 カツカツと、石畳の上を歩く音が離れたところから耳に届いた。


 ……増援なんだろう?、これだけの惨状を目にしてそんなに緩やかな足音で歩いてくるなんて、人間というのはつくづく、ダメな奴らだ。まったく……。


「そうであってくれたら、良かったよ……ッ!」

 先程とは違う、怒りと驚愕、恐怖のあまり涙を流すエルフの隊長。同時に困惑の色を浮かべて勢いよく後退しながら身を起こすキュリス。


 他の者はなにもできない、呆然と立ち尽くしているだけだ。


「おわ、ったー……ぽい?」


 最早見慣れた光景。軽い足取りで淡々と進んでくるその姿。レイナスが、そこに居た。


「なんで……なんでなんすか?、なんでだよぉおおーーー!!!」


 術は?魔法は?失敗か成功かなんて術者には解る、それにあの魔法が突破不可能級の力を持っていたことも、ちゃんと効力を発していたことも。だったらなんで、なんなの、と。半ばヒステリックに髪を振り乱し、その化け物加減に吐き気が込み上げるほどだった。


「レイナスって名前……由来が、レナトゥスだから……?」


「それがなんなんすか!?名前がなんなんすか!?、なんで死なないんだよぉ!!!、攻撃は?痛くないんすか?、種族はなんすか!?、ふざけんなぁあ!!!」


 怒り狂う、それだけ期待していたから。成功を確信していたから、それを裏切られた反動でなりふり構う余裕なんかない。防御も魔法も、もう組める状態じゃない。


 エルフ隊長はレイナスの化け物加減に嗚咽していた。仲間を失ったのもあるが、エルフにとっても秘匿術式の一つに並べられる程に強力な魔法だという手ごたえがあった。それが全く意味がなかったなんて、自分の感情が解らない、心が壊れそうなのだ。 

 隊員たちもみな、冒険者たちと同様。動くこともできない、これからどうしたら良いのか。解らない。

 打つ手が思いつかないのだ。


「んと……母様の、国の言葉で……レナトゥスは、生まれ変わる、再生する、の意味で…レイが王、とナトが産まれるなんだって……」


「名前の由来が……!!!」

 なんなんだと、言おうとしたところで思い至る。人間じゃないと考えたら?人間は好きな名をつける、憧れの冒険者にちなんだ名前とか、そうあってほしいと願う名前。

 では魔物は、その性質や成した偉業から名前が付けられる、そうであるという名前。


「だったら、なんなの、なんの魔物なの……」


 声が震える、もし魔物と同じ様式で名前が付けられているのなら。

 生まれるの性質を持つ、魔物ってなんだろうか?、それが性質ってことは、つまり……。


「我らが主、母様である彼方様の従者として、名乗りを上げる」


 それまでの雰囲気とは一転。場を支配する威圧感、緊張感、絶対的な力の圧力。それを感じていない者はこの場に居ない。

 先程までの歩みとは違う、王者、強者の歩み。

 全員が恐怖して、あるものは涙して、あるものは崩れ落ち、その言葉を聞いた。


「我が名は、産まれ出でる者、レイナス。至高の絶佳であらせられる彼方様より一番最後に生み出された存在にして、この名が表す通り、産みの概念、創造の化身である。

 私の存在が創造であり、創造という概念が私そのもの」


 ……それは、しかし、そうであるならば……。

 手が震える、足も震える、恐怖?それ以上の何かで、心が怯えている……。


「ふ、ふう……いんしたのに、……」


 涙ながらに押し出す声はエルフのもの、だが質問した自分でも推測できただろう。投げかけた希望はいともたやすく打ち砕かれる。


「わかるでしょう?、封印したらその事実が、殺したのならその事象が、殺して私を無にしたという、無が私という有を作り出す。表を作れば、同時に裏が生まれる様に。私を消すということは私を生み出すという事。

 創造と破壊は切り離せない、殺さなければ存在し続け、殺したのならば生み出される。創造の概念に死の概念は無い。関連付けたいのならばそれは円環。破壊は創造を産む。

 それに、そもそもの話……、創り出した結果の事物を封印破壊することはできても、創り出すというその事象事態を封印なんてできないのでは?」


 音が、消えた気がした。脳が何も受け付けないというのに、自分が勝てないことだけは鮮明に理解できる。悔しいとか、そういうのすら壊された。

 どうしようもない、という強制的に解らされた事実と、これからどうすればいいの、という恐怖。


「…っあ………」


 その恐怖が限界を超え、脳が意識を手放した。




「……今度こそ、おわったっぽい……練習した甲斐が、あったね……っ」


 絶対強者の顔から一転、元気に微笑むただの村娘が、伸ばした茶髪をたなびかせ、先ほどよりも軽い足取りで向かうは中央塔地下。

 以前変わりなく。

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